この浮遊感は超絶!


ぜひ劇場で!できればIMAXで!

「ゼロ・グラビティ」IMAX版 72点★★★★




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宇宙空間で
ライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)は
システムの故障を修理していた。

そばでは
ベテラン宇宙飛行士のマット(ジョージ・クルーニー)が
ヒューストンとジョーク混じりの通信を交わしつつ
宇宙遊泳を楽しんでいる。

そのとき、ヒューストンから
「作業を中止せよ!」と緊迫した命令が届く。

無重力空間=ゼロ・グラビティにいる二人に
いったい何が起ころうとしているのか――?!

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冒頭、宇宙から見る
地球の美しさに、息を呑んだ。

いやはや、91分のすんごい映像体験でした。

実際、主役のゴージャスさ以外は
けっこう地味な映画と思うんですが
全米でも大ヒット。



観客もともに宇宙空間を体感できるような
綿密な計算に基づく映像作りもすごいんですが
なによりこの映画の魅力は
“大人”なことだと思うんす。


登場人物は二人のみ。
エイリアンも出てこないし、
お約束のパニックやショック描写にも頼らない。

んで、
宇宙空間に
ぽつーんと「あ~れ~・・・」と米粒になっていく
サンドラ・ブロックを冷淡に映す。

それが
音もない、気圧もない、酸素もない
“死の空間にいる人間”という
異様さを改めて浮かび上がらせ

実に味わいある
「シュール」を生み出すんですねえ。

しかもジョージ・クルーニーと
サンドラ・ブロックという、この絶妙な人選。
アルフォンソ・キュアロン監督、わかってらっしゃる感じす。
オトナ!(笑)


撮影現場でも
主演二人はちょっとブラックなユーモアセンスで
やり合っては楽しんでいたそうで

う~ん、楽しそうだ(笑)
実際、人間ドラマとしては
そこまで深いこともないんですが
主演二人の科学反応と、見たこともないスリルと感覚を体感できるんで
十二分と思います。

★12/13(金)から全国で公開。
「ゼロ・グラビティ」公式サイト