ふらっと、一人で観に行きたい映画。
「間奏曲はパリで」70点★★★★
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フランス・ノルマンディ地方で
畜産業を営む夫(ジャン=ピエール・ダルッサン)と
妻(イザベル・ユペール)。
牛一筋!なマジメ夫に
ちょっと退屈気味な妻は
あるパーティーで、25歳の若者に出会う。
ちょっといい雰囲気になった二人だったが――?!
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いわば平凡な主婦が経験する
ちょっとしたアバンチュール話。
なんですが、しかし
ベタつくこともなく、ドロドロなよろめきでもなく
なんでか、気持ちが晴れやかになるような映画でした。
まずは役者がいい。
62歳?あり得ない!と美魔女どころじゃない
イザベル・ユペールの
サクッとした大人感もいいんですが
彼女の夫を演じる
「キリマンジャロの雪」「ル・アーヴルの靴みがき」のヒゲ男優
ジャン=ピエール・ダルッサンが
この映画のキモだと思います。
長年の連れ合い同士になら誰にでもある、
モヤッとした、わずかの不満。
それが立ち現れるときよりも
「ま、なんのかんので、ね」と、収束していく様を
リアルに捉えた点がオトナだなあと思いました。
一番グッときたのは
夫婦の息子が、何をやっているのかがわかるシーン。
あれ、いい場面ですよお。
★4/4(土)から角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開。
「間奏曲はパリで」公式サイト