期待通り、
名探偵ポアロみたいな、昔ふうのミステリー劇。


「ギリシャに消えた嘘」71点★★★★




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1962年。
ギリシャでツアーガイドをしている
アメリカ人青年ライダル(オスカー・アイザック)は

観光にきたリッチなアメリカ人夫婦と知り合いになる。




夫(ヴィゴ・モーテンセン)と

年下の美しい妻(キルスティン・ダンスト)

楽しいときを過ごしたライダルだったが、
その夜、事件が起こった――。

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原作はパトリシア・ハイスミスの『殺意の迷宮』(読んだな、これ)。

監督は
「鳩の翼」(97年)(うわ、これめっさ好き!

「ドライヴ」(11年)の脚本を書いた
イラン出身のホセイン・アミニ氏。
これが監督デビュー作です。

時代は1962年。
舞台は美しいギリシャとクレタ島。


色合いも音楽も、衣装も、
陰影の付け方も、悲劇へ転がる展開も

アガサ・クリスティかポアロか、という感じの
クラシカルな雰囲気が満点。

美しき妻をめぐる夫と若造の水面下のバトルが



やがて
父と息子の争い、そして絆のようなものに変わっていくのも
いいな思いました。

なんといっても
苦渋(にがしぶ)が魅力のヴィゴ・モーテンセンに
「太陽がいっぱい」系濃い顔のオスカー・アイザックをあてたのは
見事なキャスティングですね。


ポスターのイメージで見に行って
裏切られないと思います。


そういうの、大事ですよね。

★4/11(土)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
「ギリシャに消えた嘘」公式サイト