神はいるかわからないけど
悪魔はいると思ってます。なぜでしょうね。
「ザ・ライト―エクソシストの真実―」51点★★
悪魔祓いに疑念を持つ
神学生マイケル(コリン・オドノヒュー)は
ある出来事をきっかけに
「エクソシスト(悪魔祓いをする人)養成講座」を受講するため
バチカンにやってくる。
まだ懐疑的なマイケルは
伝説的なエクソシスト
ルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)のもとで
実地経験を積むように命令される。
神父の元を訪れたマイケルが
そこで見たものとは――?!
バチカンに「エクソシスト養成講座」が存在する――
確かに数年前、このニュースを聞いて
驚いた記憶がありますが
この映画のはじまりは
その養成講座を実際に受講したライターの
取材に基づくものなんだそうです。
ジャーナリスティックとまではいわないけど
まあ
「悪魔は存在するのか、考えてみよ」
と観客に問う映画なようですね。
怪奇現象や「ギャー!」という
血みどろ表現ばかりが
目的ではないので
寝られなくなることはないと思います。
怖がりとしてはホッとしましたが
すると今度は
悪魔に憑かれてるのか精神疾患なのかを
見極めるのも難しいという(苦笑)
あちらをたてれば…的ジレンマですねえ。
ストーリー的にも
主人公の見習い神父の迷い同様に
観客も悪魔を信じていいのか
神を信じていいのか
最後まで不安定にさせられるのが困る。
監督のミカエル・ハフストロームって
「1408号室」もビミョーに
中途半端なスリラーだったし
ちょっと優柔不断なのか
あるいは事象をニュートラルにしすぎなんでしょうかね。
そんななかでも
アンソニー・ホプキンスはやっぱり怪演でした。
「泥棒は家を荒らすとき、明かりをつけないだろう。
悪魔も同じだ」
なんて言う、彼の言葉が怖い。
私はいると信じてますよ、悪魔。
★4/9から全国で公開。
「ザ・ライト―エクソシストの真実―」公式サイト