ひゃ~、こんな人、こんな村、こんなビジネスがあるなんて
知らなかったなあ!
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「世界で一番ゴッホを描いた男」70点★★★★
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中国、広東州にある「油画村」というところで
ゴッホの複製画を20年間、描き続けている男性のドキュメンタリー。
贋作話か?と思うけど
これは完全に「複製画」というジャンルで売られている「商品」。
印刷でなく、油絵で描かれているところに価値があるんでしょうね。
彼は主に海外から注文を受け、
彼のほか、家族や弟子大勢が寝泊まりする工房で
月に700枚!も量産している!
下書きもなしに、キャンバスに絵の具を置いて描く
そのスピードとテクニックにも驚嘆だけど
そんな彼が取引先である画廊に招待され、
憧れのオランダに渡航するあたりから、物語は転調する。
さぞや高級画廊かと思っていた取引先は、しがないお土産屋。
しかも絵が彼らの売値の、8倍の値段で売られている、そのショック。
そして現地のゴッホ美術館で
本物の「ひまわり」と対面した彼に変化が・・・・・・?!
何事も、一心不乱に極めれば、そこに積み重なったものがある。
それを目の当たりにするおもしろさ。
ゴッホの墓の隣にあるテオの墓にも、ちゃんとお供えをする
主人公の心の正しさ。
どんなときも、家族や大勢で食卓を囲む様子も
いいなあと思いました。
★10/20(土)から新宿シネマカリテ、伏見ミリオン座ほか全国順次公開。