タイトルはかなり大げさだが、新品で設置したG&Yu SMF27MS-730が4か月後(+4)には実用容量が約40%にまで落ちていたものが、12か月後(+12)には64%まで回復していた。このように実際に少し回復したので、事実と考察を書いてみよう。
☆彡 バッテリー寿命延長装置
バッテリー極板に特殊パルスを微弱電流に重畳させて流すことにより、バッテリーの性能劣化の原因であるサルフェーションを徐々に微粒子状に分解することにより、鉛バッテリーの寿命を延ばすという、エルマシステム サイクルバッテリー用 EVのび~太24 は最初から取り付けている。
そのため今回の考察も対象にはなっていないが、鉛バッテリーの能力改善に劇的な効果があったのを実験的に確かめたので、まだ導入していない方には強くお勧めしたい。
☆彡 4か月目までの使用状況
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バッテリーを入れる電装BOXはG&Yu SMF27MS-730を4個入れるといっぱいになる。そのためSMF27MS-730を2直列2並列の24V/210AHにして設置した。
設置直後に実用容量確認のため放電試験をしたのが、上記のグラフの薄い色の小さい●だ。満充電から約16Aの電流で23.6Vまで放電したら120AH使うことができた。
4か月後に同じ測定方法で測定したところ(グラフの薄い色の □)、約17Aの電流になったが50AHにとどまった。
どのような使用状況だったのか。
①7月14日から57日間北海道に出かけた。この間は充電と言えば基本的に走行充電だが、走行距離が少なかったり連泊したためアイドリングで2時間程度充電することが多かった。一度だけ車載充電器で4時間充電したが焼け石に水だった。
②北海道から帰ってきてから、古いPowersonic PS121000を2個直列接続したものを増設したが、SMF27MS-730への充電環境は改善していない。この後、16日間ほど四国などに出かけたが、この時も走行充電だけ。
③そして11月8日に4か月後試験になるわけだが、設置してからの充放電サイクルは90~100サイクルと思われる。
④充電に関しては10回程度は車載充電器(最大電圧29.4V程度)、他はクルマのオルタネータで27.6Vどまり。時間にして3~5時間程度にとどまっている。
⑤放電に関しては23.6Vまで放電することも多い。
以上のことをまとめると、十分充電できないまま23.6V(負荷は数A)程度まで放電していた。充放電サイクルは100サイクル程度だと思う。
☆彡 4か月目以降の使用状況
①11月8日の測定後、12月8日に450Wソーラー発電(充電)システムの運用を開始した。この時のソーラー充電パラメータはコントローラーのデフォルト値(鉛液式バッテリーでabsorb電圧は ? V)にしていた。(電圧は後で確認する)
②1月28日にリチウムイオン電池をSUB2として設置、インバータ電源をSUB2直結にしたので、SMF27MS-730は放電の負担が減って24V以下になることがなくなった。この時ソーラー充電パラメータはコントローラーのソーラーのデフォルト値(absorb電圧28.0V)になっていた。SMF27MS-730にはリレーで切り替えてソーラー充電していた。
③4月7日にソーラー充電パラメータを変更してabsorb電圧29.2Vにした。SMF27MS-730にも切り替えてソーラー充電した。そしてSMF27MS-730への放電負担は減ったままで、24V以下にはなっていない。ソーラー導入以降は車載充電器での充電は行っていない。
➃7月に入ってSMF27MS-730を満充電にするために一時的にソーラー充電パラメータを鉛バッテリー変更してabsorb電圧29.8Vにした。この設定でSMF27MS-730に2サイクルの充放電を行った。
⑤7月6日にSMF27MS-730の放電試験をしてびっくり!!少し回復している。
4か月後以降のまとめとしては、SMF27MS-730に対する放電の負担が減って24.0V以下になることはなくなった一方で、ソーラー充電を始めたので28.0V以上で充電できるようになった。また最後の充電はabsorb電圧29.8Vになっている。
この間のたびは約80日、充放電サイクルは80~90サイクルではないかと思う。
☆彡 どう評価するか
12か月後の測定では29.8Vでソーラー充電して18時間後に測定開始。4か月後測定の29.4Vの充電との充電容量の差が少しあるとは考えられる。それでもグラフを一見してわかるのは、+12の1時間経過以降の電圧低下が少ないこと。この電圧低下の傾きは新品の時と同等に見える。このことも含めて性能が少し回復したと考えてもいいのではないか。
☆彡 かなり環境が変わったということは言える
+4まではSMF27MS-730にとって、かなり過酷な環境だった。充電は比較的低い電圧で短時間、放電は23.6Vまでだが、いつもそのくらいになっていた。
その後+12では充電はそこそこたっぷり、最後は29.8Vまで、放電の負担は少ない。
ということは鉛バッテリー利用の定石である「本当の満充電にして深放電は行わない」というだけのことだ。
どちらがいいかといえば、当然+12の環境だ。しかし一旦能力の低下した鉛バッテリーが少しでも回復するとは驚きだ。いやいや、この驚きは EVのび~太24 を取り付けた時にも経験している。しかし、 EVのび~太24の場合はサルフェーションを除去しているという原理があった。こちらはどんな原理によるものだろうか。
そんなことはともかく、現実的に寿命が延びてSMF27MS-730がまだ使えるということがうれしい。
どこかでSMF27MS-730のサイクル寿命は150~175サイクル/75%DODという記事を見た記憶がある。実際のバッテリーの利用ではいつも同じ放電深度まで使うということはないので、サイクル数は単なる参考指標だが、+4まではかなり過酷な条件で100サイクル、あとは余裕のある条件で90サイクル。この先何サイクルまで使えるだろうか。
5Aの放電で23.6Vまで5時間という条件ならば我慢できるかな?3セットのサブバッテリーを複合的に利用しているので、限界を定めるのが難しい。まあ、何かで困ったことがあればどうするか考えることにする。
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☆彡 バッテリー寿命延長装置
バッテリー極板に特殊パルスを微弱電流に重畳させて流すことにより、バッテリーの性能劣化の原因であるサルフェーションを徐々に微粒子状に分解することにより、鉛バッテリーの寿命を延ばすという、エルマシステム サイクルバッテリー用 EVのび~太24 は最初から取り付けている。
そのため今回の考察も対象にはなっていないが、鉛バッテリーの能力改善に劇的な効果があったのを実験的に確かめたので、まだ導入していない方には強くお勧めしたい。
☆彡 4か月目までの使用状況

バッテリーを入れる電装BOXはG&Yu SMF27MS-730を4個入れるといっぱいになる。そのためSMF27MS-730を2直列2並列の24V/210AHにして設置した。
設置直後に実用容量確認のため放電試験をしたのが、上記のグラフの薄い色の小さい●だ。満充電から約16Aの電流で23.6Vまで放電したら120AH使うことができた。
4か月後に同じ測定方法で測定したところ(グラフの薄い色の □)、約17Aの電流になったが50AHにとどまった。
どのような使用状況だったのか。
①7月14日から57日間北海道に出かけた。この間は充電と言えば基本的に走行充電だが、走行距離が少なかったり連泊したためアイドリングで2時間程度充電することが多かった。一度だけ車載充電器で4時間充電したが焼け石に水だった。
②北海道から帰ってきてから、古いPowersonic PS121000を2個直列接続したものを増設したが、SMF27MS-730への充電環境は改善していない。この後、16日間ほど四国などに出かけたが、この時も走行充電だけ。
③そして11月8日に4か月後試験になるわけだが、設置してからの充放電サイクルは90~100サイクルと思われる。
④充電に関しては10回程度は車載充電器(最大電圧29.4V程度)、他はクルマのオルタネータで27.6Vどまり。時間にして3~5時間程度にとどまっている。
⑤放電に関しては23.6Vまで放電することも多い。
以上のことをまとめると、十分充電できないまま23.6V(負荷は数A)程度まで放電していた。充放電サイクルは100サイクル程度だと思う。
☆彡 4か月目以降の使用状況
①11月8日の測定後、12月8日に450Wソーラー発電(充電)システムの運用を開始した。この時のソーラー充電パラメータはコントローラーのデフォルト値(鉛液式バッテリーでabsorb電圧は ? V)にしていた。(電圧は後で確認する)
②1月28日にリチウムイオン電池をSUB2として設置、インバータ電源をSUB2直結にしたので、SMF27MS-730は放電の負担が減って24V以下になることがなくなった。この時ソーラー充電パラメータはコントローラーのソーラーのデフォルト値(absorb電圧28.0V)になっていた。SMF27MS-730にはリレーで切り替えてソーラー充電していた。
③4月7日にソーラー充電パラメータを変更してabsorb電圧29.2Vにした。SMF27MS-730にも切り替えてソーラー充電した。そしてSMF27MS-730への放電負担は減ったままで、24V以下にはなっていない。ソーラー導入以降は車載充電器での充電は行っていない。
➃7月に入ってSMF27MS-730を満充電にするために一時的にソーラー充電パラメータを鉛バッテリー変更してabsorb電圧29.8Vにした。この設定でSMF27MS-730に2サイクルの充放電を行った。
⑤7月6日にSMF27MS-730の放電試験をしてびっくり!!少し回復している。
4か月後以降のまとめとしては、SMF27MS-730に対する放電の負担が減って24.0V以下になることはなくなった一方で、ソーラー充電を始めたので28.0V以上で充電できるようになった。また最後の充電はabsorb電圧29.8Vになっている。
この間のたびは約80日、充放電サイクルは80~90サイクルではないかと思う。
☆彡 どう評価するか
12か月後の測定では29.8Vでソーラー充電して18時間後に測定開始。4か月後測定の29.4Vの充電との充電容量の差が少しあるとは考えられる。それでもグラフを一見してわかるのは、+12の1時間経過以降の電圧低下が少ないこと。この電圧低下の傾きは新品の時と同等に見える。このことも含めて性能が少し回復したと考えてもいいのではないか。
☆彡 かなり環境が変わったということは言える
+4まではSMF27MS-730にとって、かなり過酷な環境だった。充電は比較的低い電圧で短時間、放電は23.6Vまでだが、いつもそのくらいになっていた。
その後+12では充電はそこそこたっぷり、最後は29.8Vまで、放電の負担は少ない。
ということは鉛バッテリー利用の定石である「本当の満充電にして深放電は行わない」というだけのことだ。
どちらがいいかといえば、当然+12の環境だ。しかし一旦能力の低下した鉛バッテリーが少しでも回復するとは驚きだ。いやいや、この驚きは EVのび~太24 を取り付けた時にも経験している。しかし、 EVのび~太24の場合はサルフェーションを除去しているという原理があった。こちらはどんな原理によるものだろうか。
そんなことはともかく、現実的に寿命が延びてSMF27MS-730がまだ使えるということがうれしい。
どこかでSMF27MS-730のサイクル寿命は150~175サイクル/75%DODという記事を見た記憶がある。実際のバッテリーの利用ではいつも同じ放電深度まで使うということはないので、サイクル数は単なる参考指標だが、+4まではかなり過酷な条件で100サイクル、あとは余裕のある条件で90サイクル。この先何サイクルまで使えるだろうか。
5Aの放電で23.6Vまで5時間という条件ならば我慢できるかな?3セットのサブバッテリーを複合的に利用しているので、限界を定めるのが難しい。まあ、何かで困ったことがあればどうするか考えることにする。
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