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今日は「世界格闘技の日」。1976年(昭和51年)6月26日、「格闘技世界一決定戦アントニオ猪木 VS モハメド・アリ」が行われたことにちなんで、2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
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あの日は土曜日で、お昼と夜の2度、TV放送がありました。実際には世紀の一戦は、アメリカの視聴者に合わせて午前11時50分にゴングは鳴りました。午後1時から2時30分の放送も実は録画放送だったのですが、僕は生放送だと思っていました。
学校のホームルームが終わってからの帰宅では間に合わないので、早退してTVの前に座りました。夜の再放送午後7時半~9時も、勿論観ました。あの時も今も、真剣勝負の迫力は全く色褪せないし、よくぞ実現に漕ぎ着けた試合だと思います。18億円ものファイトマネーをアリの為に用意し、東洋の名も無いプロレスラーが、世界の英雄「ボクシング・ヘビー級・現役世界チャンピオン」アリをリングに上げて試合を行ったことだけでも偉業です。
視聴率は昼の部が平均46%、瞬間最高視聴率は54.6%。夜の再放送が平均19%を獲得したのも、今考えても凄い数字です。
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ところが日本人は人のやらないこと、出来ないことをする人を敬うのではなく、やっかみ引きずり下ろすのが大好きな国民性。総合格闘技が広く知れ渡った現在では、「究極の名勝負」とプロからもファンからも称えられる試合ですが、当時は散々マスコミが叩きました。試合開始前まで、ルールが決定しなかった為に、マスコミや観客に対して、ルールが事前に正確に示されなかったこと。期待が大き過ぎたことを差し引いても、マスコミは昔から馬鹿なのが分かります。
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また、当時はボクシングはキング・オブ・スポーツ、プロレスはショーと言われ、取材に当たった記者たちがボクシング担当者ばかりだったのも猪木には不運でした。
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しかし、この時猪木がアリと試合を行ったことは、後に猪木が「闘魂外交」と言われましたが、湾岸戦争における、イラクでの日本人・人質解放に成功したり、キューバのカストロと会見を行なったり、北朝鮮とのパイプを作る等、他の日本人には絶対に出来ないことを実現することに繋がったのです。
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歴史というか、人の世のことを正しく評価するには、時間が必要だということを示してくれた、僕にとってのリアルタイムの事例でした。現在のコロナウイルスへの世界の対応、五輪への日本の対応は、果たして将来、どのような評価を下されるのでしょう・・・。