青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

ボナペティート ~西宮レストランの豪華な空間

2025-03-10 | 昭和の喫茶店

昔あった豪華なレストラン。今はもう無い。そんなお店は山ほどあります。当時、本当に流行っていて、いつも満員だったお洒落なお店。今でもあれば絶対に行くのに、どうしてかくも消え去っているのでしょう・・・。飲食店、料理店・・・どんな言葉で呼ぼうとも、どんなに豪華絢爛なお店でも、「水商売」とはよく言ったものです。

水商売・・・利用者の遊興を目的とし、客のひいきによって成り立つ盛衰の激しい商売。

今日ご紹介するのは、そんなお店の1つ。昭和61年(1986年)に撮影した写真を見て頂きましょう。国道2号線を大阪から神戸に向かって走り、武庫川を渡って右側反対車線側にゴルフ練習場の緑のネットが見えたら次の交差点を左折。阪神電車「鳴尾」駅に向かう道を少し南に走った右側、西宮市若草町1丁目に「ボナペティート」はありました。

ランチタイムはテラス感覚で楽しむ。ギリシャを想像させる大きな柱が、このお店の特徴の1つでした。今だったら問題になるかも知れませんが、当時は子供連れのお客は入店出来ませんでしたので、とてもゆっくり落ち着くことが出来ました。少子高齢化は解決すべき問題ですが、躾も行き届いていない子供をどこにでも連れてこられては困ります。大人の場所、子供のいても良い場所は明確に区別した方が良いと思います。

ここポナペティートには3つに分かれた空間があり、カフェ・軽食・レストランの3つの要素がありました。自然光あふれる明るい店内は、健康的で居心地が良かった。2階はデイナーオンリーのフロアで、2週間おきに変わるコースメニューが人気でした。コースは6,000円と8,000円の2つ。ワイン以外は全て自家製で、ヘルシーな料理というのも売りでした。

左上、ミックスパスタのクリームソースは1,300円。その隣はトマトサラダで500円。左下は1,900円の前菜盛り合わせ。あかざエビのアメリケーネは2,800円でした。

まだまだ若くて、ここに行く車は持っていたし彼女もいたけれど、懐具合は寂しかった1986年当時。今なら財布の中身を気にせず、お店での時間も料理も雰囲気も満喫できたのに・・・と思うのですが、そういう時にはお店が無い。人生なかなか上手く行かないもので、タイミングというのは本当に大切なものです。

人気はありましたが、なかなか雑誌等に取り上げられることもなく、インターネットで検索してもヒットしない「ポナペティート」。懐かしく読んでくれた人がいらっしゃいましたら、おそらく同世代に青春時代を送った方々。嬉しく思います。

 



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