1980年に「ナビオ阪急」としてオープン。1988年に阪急ファイブとナビオ阪急が統合され「HEP NAVIO」と改称、現在は阪急百貨店メンズ館とTOHOシネマコンプレックス、飲食店などの商業施設が入っています。
阪急電車を降り、改札を出て長いエスカレーターを降りて、信号を渡れば「グランドビル」と道路を隔てて「HEP NAVIO」があります。昔は「阪急ファイブ」と「梅田コマ劇場」があった場所には「HEP FIVE」があり、屋上には観覧車が。
ここは、その同じ場所・・・ただし昭和41年(1966年)の風景。昭和53年(1978年)頃までは、こういう風景が僕は見慣れていました。
1番左に少し写っているのが「梅田コマ劇場」。「梅田コマ・ゴールド」「梅田コマ・シルバー」の2つの映画館も併設していました。長らく「ウメコマ」の愛称で親しまれましたが、建物の老朽化で移動して、「劇場・飛天」として再開場。しかし、改称後も「コマ」のイメージが強く「飛天」の名称が浸透しなかったことから、2000年4月に劇場名を再び「梅田コマ劇場」に戻しました。2005年4月1日に阪急電鉄がシアター・ドラマシティと併せて買収し、「梅田芸術劇場」(梅芸)としてリニューアルオープン。旧梅田コマ劇場はそのメインホールとなり、現在に至っています。
この写真の中央に写っている建物が「北野劇場」で、これが取り壊されてナビオ阪急~HEP NAVIOとなったのです。
僕がこの当時を懐かしむのは、写真のように公開する映画作品によって、宣伝・看板が毎回変わり、それがとても素晴らしかったからです。
ナビオ阪急時代は、まだ正面の壁には上映作品の看板が見られたのですが・・。(北野劇場、梅田劇場、梅田スカラ座の3枚の看板が並んでいました。写真はその中の1枚。)。
その後1998年に「ナビオシネ4」と「ナビオシネ5」を増設、2002年にはシネマコンプレックスに改装。2007年に館名を現在の「TOHOシネマズ梅田」に改称し、今では建物に見られるのは「TOHO CHINEMAS」のロゴマークだけで、昔の映画看板とは雲泥の差。映画を観に行っても毎回風景は同じでワクワク感が全く感じられないのです。