大阪ではマルビルの解体が進み、タワーレコードのマルビル店が閉店して随分経ちます。阪急グランドビル30階にあったタイガレコード、マルビルのタワレコ。大阪梅田のランドマーク的な場所には、大きなレコード屋さん~CDショップがあったのですが、そういう光景を見ることはもう出来ません。時代の流れは押し戻せませんが、流れが余りにも早い。当たり前の風景が、いつの間にか過去の遺物です。
タワーレコードという名前が海外から聞こえて来て、僕が初めて足を運んだのは「ハワイ店」でした。ものすごく広いフロアに、レコードやビデオテープが嫌と言うほどあり、日本では買えないレコードを買い込んだのが80年代終わり頃。本国アメリカではタワレコは倒産し、日本では今も頑張っていますが、少しずつ店舗が減って来ています。在庫CDやレコードも徐々に減っています。
この写真は2019年4月のタワレコ・マルビル店。「レコードストア・デイ」でのもの。RECORD STORE DAYは、その名の通りレコードストアの文化を祝い、宣伝し、独立した小売店舗を活性化し、音楽の楽しさを共有する年に一度の祭典。当時、毎年4月の第3土曜日に、アメリカをはじめ世界23カ国で開催されていました。数多くのアーティストが一体となり、貴重なRSD限定盤のアナログレコードやグッズなどのリリースを行っているほか、世界各地で様々なイベントが開催。RSD限定盤についてはネット販売を制約する規定があり、店舗に足を運んでこそ貴重盤が入手できるので、不便なようで楽しい。多くの人々でレコードストアが賑わっているのを見るのは、昔に戻ったようで嬉しい眺めでした。
こういう楽しい買い物を出来る場が、どんどん減っています。ネット通販は検索には便利だし、値段も安い。でも「こんなのがあったんだ!」という偶然の発見の楽しさが・・・。