母校・関西大学。
春には、正門前からクラブの新入生勧誘の看板がズラリと並び、そこは桜がとても美しい場所でもあり、大学周辺の人たちも花見に訪れるほどです。
関大前の駅から大学正門前まで、今は社会学部を通り、ショートカットして学内に入る学生も多いようですが、昔はそんな道はなく、関大前ボウルの前を通り右折し、関大前通りを歩いたものです。
そもそも社会学部は後から建てられた新設学部で、いわゆる大学の敷地の外、大学と阪急・関大前駅の間に建設されたため、僕が在学中は関西「外」大、関西外大と冗談で呼ばれていたものです。
僕が学んだ頃はこんな景色でした。今のようにラーメン屋、飲み屋のオンパレードではなく、電気屋、古本屋、書店が何軒も並び、コピー屋さんやレンタルレコード屋が出来るのも、80年代になってからのことでした。
これが4年ほど前の関大前通り。もうこの景色さえも、今はどんどん移り変わって行く真っ最中です。
ただ、景色がどれだけ変わろうとも、「バンカラな校風」、東の早稲田に対抗する気骨は失ってほしくない。大阪であれだけのキャンパスを誇る大学です。4回生になった時に、就職で壁にぶち当たってから「自分探しの旅」に出るようなことにならないよう、勉強は勿論、4年間の自由な時間を謳歌して欲しい。
コロナ禍の影響で難しいのは分かっていますが、アルバイトで稼ぎ、クラブ活動でいろんなことを学んだり、友人との交友を広げて世界を広げたり、異性との恋愛を経験をしてほしい。もう少し先になるでしょうが、海外旅行にも出掛けて欲しい。僕は4年間をフルに楽しみました。その結果、社会人になった時、いろんな意味ですぐに社会に溶け込むことが出来ました。その為にも、1日も早くコロナには終息してもらいたい。就職氷河期や今回のコロナ・・・学生たちはいろんな社会現象に人生を変えられ、不幸以外の何物でもありません。
後輩諸君、4年はあっという間に過ぎ去りますが、勉学は勿論、いろんなことにトライして下さい。僕も毎年いくばくかの寄付を仲間と共にさせて頂いています。応援しています。