インドで忘れられないのは、やはりタージマハールの美しさです。デリーから南へ200キロ。高速道路を使って車で4時間かけても、十分見に行く価値のある建造物。
途中高速では、牛の隊列が道路を横断することもあり、その時は車が待ちます。インドでは牛は神聖な動物であり、そのため野良牛が街中でもいます。ラクダが道路の端を歩いていたり、フェンスが無いから普通の道のようでもある。でも、1番驚くのは逆走する車が多いこと!特に軍関係の車両が多く、日本ではあり得ないことです。
タージマハールは、ムガール帝国5代皇帝の王妃の墓です。タージマハールの東門をくぐると目の前にドーンと、高さ67メートルの白大理石の建物が圧倒して来ます。
でも、もっと美しいのは夜ホテルのレストランから見た、月の光でぼんやり白く暗闇に浮かぶタージマハールでした。
しかし、タージマハールが吹き飛ぶほど驚いたのは、インドのカーストです。法律で禁止されていても、今も厳然と残っています。ヒンドゥー教では、与えられたカースト(職業)を全うする=神の考えに従うという考えのためです。また、カーストを守る=職業保障にもなるからです。
インドではクラクションを鳴らす車ばかりでうるさい。バックミラーをたたんでいる車が多いし、後ろを見ないで運転するので、お互いにぶつからないようにクラクションを鳴らすからです。渋滞したりで車が止まると、物乞いの子供たちが寄って来る。子供たちは親に操られて物乞いをしていて、貰ったお金は親に行きます。物乞いの子供には手首から先が無い子供がいて、両手共そうなっている子供も。
物乞いをするには憐れみを得やすい方が良いので、親が切り落とすケースが多く、そういう子は生涯物乞いをするしか生きる道はありません。このことを見聞したことが、インドでの1番のショックでした。
ホテルでも安いホテルに泊まると、不思議と腹痛で医者のお世話になることが多い。これはいつの間にか下剤を入れられるからで、ホテルと医者がグルになっているそうです。