以前、大阪梅田にあった「旭屋書店・曽根崎本店」について、ここで書いたことがありました。
その記事の中で、「旭屋書店にはエスカレーター登って行くと、真ん中辺りの階のエスカレーターの横に喫茶店ありました。購入した本をそこで読むのを楽しみにしていました。」と書いたのですが、それ以上書くことが出来ませんでした。名前が思い出せなかったからです。
その喫茶店は・・・
「リーブル」でした。
旭屋書店本店の3階にあり、いつも読書にふける人々のオアシスとなっていました。1991年当時のお店の写真です。「リーブル」・・フランス語で「本」の意味です。
珈琲1杯が300円。軽食も置いてあり、朝は9:30から夜は8:30までの営業でした。
ここで購入した本を読むのが楽しかったのですが、本当に本探しに疲れた時や、嬉しくて仕方がないような楽しい本を見つけた時に利用したものです。
やはり珈琲代を払うなら、もう1冊本を買う方が・・・と考えたのは、当時はお金が無かったからです。今なら書籍代と喫茶代は別と考え、贅沢な時間を喜んで作るのですが、それが出来るようになった時にはもうお店はありません。それが叶う時には、相手がいない。親孝行したいと思った時には親がいないのと同じような気分になり、寂しさを感じます。
この写真を見て、懐かしい!と思ってくれる方が1人でもいらっしゃったら・・本当に嬉しく思います。
旭屋書店・曽根崎本店、本当に専門書も多く、大阪で1番お気に入りの本屋さんでした。ここが復活しなかったのが今でも残念です。梅田に出た時は必ず、目当ての本が無くても足を運んでいました。今はジュンク堂が、旭屋書店の代わりになってくれています。本との出会いは、本屋さん。ネットのストアでは、なかなか知らない良書には出会えません。