青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

池田駅前 ~ダイハツ「パルD」

2021-03-22 | 昭和・懐かしい北摂の風景

阪急池田駅の駅高架下のショッピングモール「ブランマルシェ」。

昭和から平成の始めと今とでは、随分変わりました。大きな花屋さんが無くなりました。CDやLD(レーザーディスク・DVDとビデオのつなぎの媒体)を売っていた大きなCD屋さんも無くなりました。ここから喫茶店が無くなりました。靴屋さんも閉まり、ソフトバンクのショップも移転。神戸屋やお茶屋さんも閉店、文具店も昨年末で閉店・・・どんどん精彩を欠いて行きます。もう閉店が止まりません。

本屋は10時開店なのに、お昼過ぎにならないとその日の発売の本が店頭に並ばない遅さ。池田銀行は無人化を進め、併設しているサンシティやステーションNは、更に衰退しています。文具店「ハセガワ・アート」も今はありません。ラーメンミュージアムで人が訪れていても、どんどんお店が閉店して行きました。176号線を挟んだ池田商店街は、落語ミュージアムや大衆演劇などで踏ん張っていますが。

今ではそこに、新型コロナウイルスが襲いかかり、お店は減少する一方です。

1つ先の川西能勢口にある阪急百貨店が進出を先ず計画したのが、この池田駅でしたが、商店街の反対で川西に出店。駅の真下の大きなツタヤ川西店も閉店して、川西も落日の兆しが無くもありませんが、JRや能勢電への接続駅でもあり、いろいろなお店が入れ替わりながらも池田よりは繁栄しています。

池田駅がまだ栄えているのは、地元の大会社である「ダイハツ工業」本社が、この池田にあるからです。しかし、ダイハツの研修所が平成の初期に、池田から塚本に移転してからは、全国から1年を通じて研修にやって来る人々がいなくなり、駅前の飲み屋「シーホース」を始めとする飲食店、宿泊施設は壊滅しました。

そんな池田駅前・ブランマルシェには、ダイハツのショー・ルームが、現在のダイエー前の池田銀行の横(先日閉店した美容院のあたり)に90年代にはありました。ダイハツ工業がお金を出し、運営は販売店であるダイハツ新大阪(現在は大阪ダイハツに合併吸収)が行う。セールス・レディ(当時の呼び名)だけを置き、基本的に自動車の販売・商談はせず、ダイハツの情報発信をメインの目的としていました。

そのショールーム「パルD」の写真が出て来ました。平成2年当時、全国のダイハツ販売ディーラーの「お手本」となっていたショールームです。写真に写っている軽自動車は、この当時発売されたばかりの新規格「660cc」の排気量のものです。この車で、軽自動車初のパワステ、パワーウインドが搭載されました。真正面の「アプローズ」という車は、ダイハツ初の1600CCという排気量の車でしたが、エンジンからの出火事故報道などで、期待していた商品とはならずに姿を消しました。



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