アントニオ猪木さんが亡くなって1カ月が経ちます。プロレス専門誌(紙)と呼ばれたものが、すっかり世間から消えた令和、スポーツ新聞各社がタブロイドの追悼号を発売したり、いろいろな出版社が過去の猪木本の重版を刷ったりで、書店にはかつての昭和のように、猪木が並んでいます。
しかし、東京スポーツに比べ、プロレスを独占している専門誌「週刊プロレス」が、それなない!と言いたくなるような猪木の使い回し写真を表紙に持って来て、猪木の姿に文字を被せたり・・・。専門誌であれば、「この1枚!」という写真を表紙に持って来て欲しかったものです。
ここまでは関係者の追悼コメントに、猪木の写真を載せさえすれば売れましたが、ここから発売される猪木・追悼号にこそ期待したい。その中でも先行するこの1冊は楽しみです。
ここで出版社にお願いしたいのは、アントニオ猪木と日本プロレス~東京プロレス~新日本プロレスと3団体を共にして来た北沢 幹之さんを取材し、ロング・インタビューを取って欲しいということ。ファンの知らないアントニオ猪木の良さを話せるのは、もうこの方しかいらっしゃらないと思います。
追悼インタビューに特集記事、そして過去のG SPIRITSにおいて読み応えのあった記事を再録ています。書籍G SPIRITSはオークション・フリマでも値段が高騰し過ぎなので、これを買えばファンの読みたかった記事はカバー出来ます。
[回想]藤波辰爾 新間寿×初代タイガーマスク
[再録インタビュー集]
猪木の声が聞きたい――。1 「寛至少年」と「力道山」と「死生観」 2 ‟闘魂”が語る‟神様”との師弟関係 3 ‟若獅子”から見たBI砲時代の終焉 4 新日本プロレスを隆盛に導いた直感力とは? 5 新団体IGFを旗揚げした猪木の心の中
[検証]
世界一格闘技決定戦 今世紀最大のスーパーファイト アントニオ猪木vsモハメド・アリ
証言集1 プロレスvsプロボクシング そんな試合は成立するのか⁉
世紀の一戦を見守った2人の女性 倍賞美津子夫人と母・猪木文子
証言集2 1976年6月26日 午前11時50分 全世界に向けて、ゴングが鳴った
講道館とブラジルを繋ぐ格闘ロマン 「アリキック」が生まれた経緯とは?
証言集3 数発のパンチvs数十発のキック――そこに隠されたものを見抜けたのは?
パキスタンで繰り広げられた惨劇 アントニオ猪木vsアクラム・ペールワン 技術解説=髙阪 剛
灼熱の中で行われた幻の格闘技戦 アントニオ猪木vsジュベール・ペールワン 技術解説=髙阪 剛
[特別企画]原悦生の格闘写真美術館 追悼出張版
そして、これもNumber増刊ということで、プロレスマスコミの手によるものではない記事が楽しみです。
双葉社のムックは、レスラー達の暴露話が多い傾向にありますが、猪木さんがいなくなったから好き放題語って金儲けを企む輩ではなく、真摯な思い出話の特集にしてもらいたいものです。
いづれも発行部数はそんなに多く無いでしょうから、予約した方が良いと思います。転売ヤーから購入するのはバカバカしいですよ。