懐かしい「どてらい男」・・ナニワの商人を描いた花登筺の名作。1973年から77年まで関西テレビで180話が放送されました。その原作。僕はTV放送より前に読んでいましたので、本当に面白かったし、いろんなことが勉強になりました。
僕は後に社会人になった時に飛び込み営業で、どてらい男・山下猛造のモデルとなった山善創業者の山本猛夫氏と出逢うという幸運にも恵まれました。小説・テレビ番組共に人生で出会えて良かった作品でした。
その小説、これまでずっと手元に置いて何度も読み返しましたが、親子3代、友人も読み、痛みも激しいので処分しようかと思いますが、これほど面白い小説が、今の世の中では「絶版」になっていることがもったいない!
この作品の中で主人公が奮闘する姿は、僕には全く普通と言うか魅力的なのですが、今の時代、頑張るだけでは駄目。結果が全て。有言実行こそ「のし上がる」チャンスだと思うのですが、そういうことを言うと冷ややかに笑う若者が少なくありません。少ないサラリーで生活において我慢する場面がある事こそ、僕には我慢できないことでした。