以前にこのシリーズでも取り上げましたが、豊中・ロマンチック街道には「チャーリーブラウン」がありました。藤田まこと経営のレストランや、阪神タイガースの掛布経営のお好み焼き屋「ホットコーナー」も有名でした。他にもいろんな喫茶店がありましたが、恐ろしいのはそれらが全て閉まってしまったということ。今は一店も残っていません。
そんなロマンチック街道の全盛期を知り、最後まで残ったお店が「神戸屋レストラン」でしょう。家族連れもカップルも、グループでも楽しめた「パン」が美味しいレストランでした。
僕が1番覚えているのは「カネロニ」。初めて食べたのがここでした。御代わり自由のパンと料理、そして食後の珈琲は楽しいひと時を提供してくれたものです。大学の友人達と何度も行った場所です。
途中、お店の隣にあったトヨタのディーラーが敷地を広げたり、いろいろと変化しながらも神戸屋は美味しいパンを主体に、周辺に点在したフォルクス、ビックボーイ、ロイヤルホスト、フレンドリー、スカイラーク等のファミリーレストランと一線を画す、品質と客層を誇っていました。
最後に行ったのが、この写真を撮影した2015年3月10日です。メニューも大きく減り、お客も減り、このお店の店長の上着には穴があいています。写真では分かり難いのですが、汚れているし、ポケットの下部には穴。「店長なのに何を考えているのか」と思いましたが、この数か月後に店を閉めたことから、服を新調する気も無かったのでしょう。客商売ですから、たとえ数日でも、きちんとした身なりを整えて欲しかった。ちなみに176号線沿いの、曽根にあった神戸屋レストランも閉店しています。