本当に大変な時代になったと感じます。太平洋戦争中、日本人は本当に日本が勝っていると思っていたのでしょうか?それとも疑心暗鬼だったのでしょうか?ほんの数十年前のことすら、真実が分からない。
宝塚歌劇、星組に続き月組まで公演中止です。コロナともインフルエンザとも発表が無く、公演関係者に複数名の体調不良者が出たとだけの発表。昭和じゃあるまいし、令和の世の中でのこととは思えません。主要キャストが病気や大怪我をしたのなら納得も行きますが、誰がどういう症状かも公表しないで中止では、チケットを入手して交通手段や宿泊先を予約していたような人は納得できるのでしょうか?
ネットが発達したことによって、調べ事はネット。昔のように百科事典や辞書は家庭から消えて行く。でも、ネットで調べたことが正しいとは誰も保証していません。昔は自分で図書館で調べたり、先生に質問した後に自分で考えて結論を出していたのに、今は何でもネットを調べてネットを信用する。数年先には本当はAIが出したかどうか分からないのに、「AIによると」という枕詞があるだけで、それを信じる時代になりそうで怖い。
この写真は昭和45年(1970年)大阪万博の年の大阪・新千里西町市場の様子です。何をしているか分かりますか?
商品の表示量に不正がないかどうかを、買い物客が確かめているのです。公衆計量器がこの市場に設置されていたのは、当時ここが大阪府の計量器推進モデルとなっていたからです。自分たちで不正を取り締まることが出来た時代の光景です。
放射線汚染が気になるならガイガーカウンター(放射線測定器)を使えば分かることですが、それを設置した市場を見たことが無いし、それを持ち込むと怒られます。僕は東日本大震災後に東京でスーパーにガイガーカウンターを持って行って拒否されました。自分で事実を調べようとすると邪魔が入る。しかし、産地偽装や成分表示の偽装などの不正はいくらでも世の中に増える。ちょっと燃料費が高騰すると、全ての品物の値段が上がる。
何が本当で何が嘘かが分からない。僕たちに出来るのは「いわゆる大本営発表」を胡散臭いと思いながらも、受け入れることだけです。自分で調べることさえ許されない風潮なのが、現代社会です。そこに逆行しようとするとネット上で個人情報を晒されたりする。本当に怖い社会になりました。