青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

忘れられた幻の駅 “川西国鉄前駅”

2022-03-10 | 昭和・懐かしい京阪神の風景
現在「川西能勢口」と呼んでいる、大阪は阪急宝塚線の駅は、昔は「阪急・能勢口駅」と「能勢電鉄・川西駅」の2つの駅でしたこれは以前にも記事にしましたが、このすぐ近くには「JR川西池田駅」もあります。
 
現在は「川西能勢口」と「JR川西池田」両駅間が遊歩道でつながっていますが、かつてここに電車が走っていました。
 
 
大正6年8月(1917年)〜昭和56年12月(1981年)、能勢電鉄の「川西能勢口」から「川西国鉄前」までの0.6kmには、チンチン電車のような小さい電車が走っていました。能勢電鉄・妙見線です。これは昭和52年(1977年)の電車の写真です。
 
1981年と言えば、ついこの間のことです。それでも、この電車が記憶に残っていない人が多いことに驚きます。
 
 
この地図を見て下さい。左下の駅が国鉄川西池田駅、中央に位置しているのが阪急と能勢電の川西能勢口駅。その間を結ぶ短い路線を走っていたのが、能勢電鉄・妙見線で、その駅が「川西国鉄前」駅です。
 
「川西国鉄前」駅があった頃は、JR川西池田駅の駅舎は現在の場所より西にあったのですが、川西池田駅が昭和55年(1980年)に現在の位置に移転され、徒歩連絡が容易になったため、川西国鉄前駅も妙見線・川西国鉄前駅~川西能勢口間の廃線に伴い廃止されました。
 
 
川西国鉄前駅を出た小さな電車が、当時の川西能勢口駅に到着する所を撮影したものが上の写真で、同じ場所から2013年に撮影したのが下のカラー写真です。川西の駅前も、今では随分変わりました。この小さな電車を知っている人が、今の川西市民にどれだけいるのでしょうか。


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