青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

万博・「月の石」の熱気!

2021-05-12 | 昭和・懐かしい北摂の風景

万博で、「アメリカ館には暑い中、結構並んで入った」としたり顔で話す人は、嘘をついているか、そういう作られた記憶を持っている人が多いと思います。実際に並んだ人なら、「日射病で倒れる人を見た」という話をすると思います。それくらい夏は、バタバタと人が倒れていました。人の記憶は書き換えられるもので、昭和30年代~40年代は、街にはゴミも溢れ、水上生活者がいたり、光化学スモッグやチクロ入りの菓子、営利誘拐事件に婦女暴行と、決して「3丁目の夕日」で描かれるような、良いことばかりの時代ではありませんでした。

万博で4~6時間待ちをしてしまうと、他のパビリオンを見れなくなるので、僕のような小さな子供を連れた親は、アメリカ館やソ連館を諦めたケースがほとんどでした。アメリカ館やソ連館を観るのは、何度も万博に足を運んだ人か、大物1つを狙って行った人だったと思います。

アメリカ館に並んだ長蛇の列!

「5時間待ち!」

長い待ち時間の為に貧血で倒れる人、そして夏は日射病で倒れる人が後を絶たず、地獄のようでした!

僕は、当時大学生だった親戚のお兄ちゃんと一緒に、まだそんな暑くない季節に万博に行き、開門前に並び、走ってアメリカ館に行って、それでも1時間待ちで万博に入りました。開門と同時にダッシュしてパビリオンに向かう光景は「バッファロー・ダッシュ」と呼ばれ、当時安全上の問題となっていました。

この白黒写真は僕が撮った、アメリカ館内部の写真です。

小さなケースに入った月の石を見たけど、「見たらすぐに移動」という、「パンダ」や「モナ・リザ」の公開時より酷い規制で、「月の石」の写真は撮れませんでした。学校でみんなに見せてあげようと思っていたのに「残念!」と思った記憶があります。

この写真は、父親撮影の万博でのお兄ちゃんと僕。この頃から我が家では、カラー写真を撮るようになりました。



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