アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ユンディ・リ Kitaraリサイタル

2024年10月09日 | 音楽三昧

昨夜、札幌Kitaraで掲題のリサイタルを聴いた。

主催者(あるいは、演奏者)の意思によるものか、左右の2階席及び、バックヤードは全席空席で全体として6割ほどの入り。

少々寂しい大ホールでのリサイタルとなったが、いざ音が出ると、そこはもうユンディ・リの世界。

柔らかな彼らしい音に魅せられた。



演奏曲目 モーツァルト

 ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
 ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
 幻想曲 ハ短調 K.475
 ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457

アンコールは、ショパンのノクターン 第2番 であった。

このリサイタルは、 モーツァルト 「ソナタ プロジェクト」の一環として位置づけられている由にて、引き続き他のプログラムでの公演も企画されると思われる。

 

 

 

 

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My Favorite Analog~ショルティ・シカゴ「ムソルグスキー:”展覧会の絵”」

2024年10月04日 | 音楽三昧



どういう風の吹き回しか、レコードを聴きたくなって選んだのがこれ。

ショルティ・シカゴ交響楽団による全盛期の録音である。
しかも、ようやく普及しだしたデジタルプロセッサーを使用しての収録である。

結果、確かにアナログ録音系の暗騒音がなくなり、クリアでダイナミックレンジの広い(ムソルグスキー独特の)物語性豊かな音楽を聴くことができた。

他方、アナログ独特の伸びやかさも堪能できた。
いつもデジタル処理されたくっきりした音ばかり聴いている耳には、音と音のつながりの微妙さが新鮮であった。

やはり、偶にはアナログ再生による音楽も聴かねばという気になった。

収録曲

 ムソルグスキー・ラヴェル編曲 組曲「展覧会の絵」
 ラヴェル 組曲「クープランの墓」

演奏

 シカゴ交響楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)

録音 1980年 Chicago, Medinah Temple London K28C-80

 

 

 

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新着ジュウタン~アントニオ・パッパーノ「リムスキー・コルサコフ:” シェフェラザード”」

2024年09月29日 | 音楽三昧

 

新着オーディオ誌のディスク評で推薦されていたので興味深く聴いた。

スケールの大きな色彩感溢れるパッパーノの指揮が、目の覚めるような音楽を作り上げている。

また、「禿山の一夜」は1867年原典版が収録されていて興味深い。
現行の楽曲に比べると雑然としていて騒がしいが、それだけに表題作の持つ不気味さがよくわかる。

収録曲

 リムスキー・コルサコフ 交響組曲「シェフェラザード」Op.35
 ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」1867年原典版
 ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」1880年版

演奏

 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

録音 2022年8月 Roma Auditorium Parco della Musica Warner Classic 5419793369

 

 

 

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新着ジュウタン~ショハキモフ「プロコフィエフ:組曲”ロメオとジュリエット”」

2024年09月25日 | 音楽三昧

 

これも新着のオーディオ雑誌で、優秀録音盤として紹介されていた1枚。

アジス・ショハキモフ氏はタシケント(ウズベキスタン)生まれの36歳。
若い指揮者だが、スコアリングを明確に理解した指揮をすることで定評があるという。

音楽を聴いた印象では、メロディを歌わせつつくっきりした音造りをするアーティストのようだ。

また、このアルバムアートの見事さにも魅了された。

収録曲 プロコフィエフ

 交響曲 第1番 ニ長調 Op.25「古典交響曲」
 組曲「ロメオとジュリエット」

演奏

 ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
 アジス・ショハキモフ(指揮)

録音 2022年10月 ストラスブールコンベンションセンター Warner Classics 2173224736

 

 

 

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新着ジュウタン~諏訪内晶子「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集」

2024年09月19日 | 音楽三昧

 

諏訪内さんの最新録音を聴いた。

オーデイオ雑誌の優秀ディスク紹介で、「まさに世界一流の演奏、気品ある録音も素晴らしい」と評された1枚。

聴いてみて、掛値なしのディスクと納得した。

兎に角、いつものグイグイと弾きまくるヴァイオリンが影を潜め、「雨の歌」と称される1番のソナタなど、聴いていてうっとりするほど情緒あふれる演奏であった。

ヴァイオリンは、1732年製グァルネリ・デル・ジェズ「チャールズ・リード」の由。

収録曲 ブラームス

 ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
 ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
 ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108

演奏

 諏訪内晶子(ヴァイオリン)
 エフゲニ・ボジャノフ(ピアノ)

録音 2023年10月 デュッセルドルフ、ロベルトシューマン・ザール ユニバーサルミュージック UCCD45029 

 

 

 

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新着ジュウタン~長渕 剛「LIVE'89」

2024年09月14日 | 音楽三昧

 

ラジオ深夜便で彼の歌を聴いたことは、過日お伝えした。

彼の人生哲学には共感するものもあり、Amazon Music を検索すると、絶頂期のライブが見つかったので聴いてみた。

このライブ、聴衆の立ち位置がすごく、例えば「乾杯」などは、聴衆自らが歌ってしまい彼の出る幕がないほどの入れ込みようである。

ということで、彼の歌声というよりライブの雰囲気を楽しむためのジュウタンではあった。

収録曲

 くそったれの人生
 泣いてチンピラ
 ろくなもんじゃねぇ
 ほんまにうち寂しかったんよ
 He・la-He・la
 巡恋歌
 シェリー
 激愛
 乾杯
 素顔
 碑
 いつかの少年
 GO STRAIGHT
 プンプンプン
 SUPER STAR
 明け方までにはケリがつく
 裸足のまんまで
 DON'T CRY MY LOVE
 勇次
 とんぼ
 STAY DREAM

1990年2月リリース ユニバーサル ミュージック TOCT25962

 

 

 

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ぶったまげた

2024年09月11日 | 音楽三昧

 

新着のオーディオ雑誌で紹介された超ド級スピ-カーシステム。

現在、小生が使用しているスピーカーと同じメーカーが、新しく開発した最上機種のようだが、システム構成はともかく、その値段をみてひっくり返った。

ハイ、左右2ヶ1組で、何と1億5,500万円也。

写真正面のメインスピーカーは、10ヶのユニットで構成され、背丈が1.9mもあり、重量も116kgとヘビー級。

右後方のサブウーファーは38cm口径のユニット2ヶで構成されるが、これも100kgオーバーの由。

これらに加え、相互を電気的に接続するクロスオーバーネットワークユニットが別にある。

このような高価な大型システムで、誰がどんな音楽を楽しもうというのか。

 

 

 

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新着ジュウタン~曽根麻矢子「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」

2024年09月05日 | 音楽三昧

 

国際舞台で活躍を続ける「チェンバロの曽根」さんが2回目の録音に挑戦したゴルトベルク。

楽器を重厚な造りのドイツ式に替えたこともあり、音場の広い重層的な音を堪能できる。

この曲は、元々チェンバロ用に書かれたこともあり、先に聴いたグレングールドのピアノ版とは異なり、深々としたバッハ本来の音楽を聴かせてくれる。

収録曲

  バッハ ゴルトベルク変奏曲 BWV988

演奏

 曽根麻矢子(チェンバロ)

録音 2008年 Avex Classics AVCL25441

 

 

 

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新着ジュウタン~フジコ・ヘミング「ベスト&レア」

2024年08月27日 | 音楽三昧



先にお亡くなりになったフジコ・ヘミングさんの「ベスト&レア」を聴いた。

彼女の演奏にはいつも、不遇の時代を背負ったある種の哀しみと傷みを感じさせる。このアルバムも例外ではない。

その意味もあってか、初めてのライヴコンサートだったか、音に馴染めず途中退席してしまった記憶がある。

収録曲

 ショパン 練習曲 第12番 作品10-12「革命」
 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
 リスト ため息/泉のほとりで/ラ・カンパネラ/ハンガリー狂詩曲 第6番/慰め 第3番/パガニーニによる大練習曲/鬼火  
 モーツアルト コンサート・ロンド ニ長調 K.382

演奏

 イングリット・フジコ・ヘミング(ピアノ)
 イギリス室内管弦楽団(コンサート・ロンド)

録音 1973~2007年 イイノホール・他 ユニバーサル ミュージック UCCD1294

 

記事は、本日付け朝日新聞道内版から転載しました。

 

 

 

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新着ジュウタン~カティア・ブニアティシヴィリ「シューベルト:ピアノ作品集」

2024年08月19日 | 音楽三昧



昨日ご紹介した稲垣さんの「老後とピアノ」で語られたカティア・ブニアティシヴィリによるシューベルトの「即興曲第3番」を聴いた。

彼女(稲垣さん)はこの演奏にほれ込み、自らもこれを弾くべく練習に励んだとおっしゃるが、小生は従来、カティア・ブニアティシヴィリがシューベルトを演奏することに違和感があった。

結果、このアルバムを聴くことはなかったのだが、今回聴いてみて彼女が惚れこむのも無理ないと思った。

つまり、演奏技術とかの問題ではなく、カティア・ブニアティシヴィリのこの曲に込めた魂のようなものがわかったからである。それは、いらだちを覚える現代にあっても希望を捨ててはならないというメッセージであろう。

さらに、ボーナストラックにある歌心あふれる(リスト編曲の)「セレナード」がすばらしい。

収録曲 シューベルト

 ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
 4つの即興曲 Op.90 D.899
 セレナード(リスト編曲)S.560

演奏

 カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)

録音 2018年12月 オーストリア マルクス・シティクス・ザール Sony Classical 19075841202

 

 

 

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