アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

理事10人の辞表出させる~NHK籾井会長

2014年02月26日 | ドラミング
NHKの籾井会長が就任直後に、理事10人の辞表を提出させていたというニュースが流れ、この事実が明らかとなった衆院総務委員会の質疑を聴くに及んで仰天してしまった。彼が、就任会見で、「ボルトとナットを締め直す」と言っていたのは、こういう意味だったのだ。

彼にとって、NHK会長という職は、落下傘で敵地に降り立つようなもののはず。

であれば、先ずは、番組制作や報道、企画や経営といったそれぞれの分野の幹部である理事の信任と厚いサポートがあって初めて、職責が全うできるというものだ。

それが、就任直後に、「君たちは、前会長の任命になるのだから、即刻、辞表を出せ」と命じられたら、理事たちはどう思うだろうか。勿論、職務命令と言われれば、やむなく出すだろうが、こんなことで決して経営がうまく行くはずがない。

この件は、今朝の新聞(朝日)でも大きな扱いで報道され、社説にもなった。以下、ご紹介したい。



大きな活字の記事は、こちらにあります。

ご参考
 ・NHK籾井会長就任記者会見要旨(pdf file)
   
 ・会長、副会長及び、理事の服務に関する準則(pdf file)
コメント (6)

米英戦争やむなし~船戸与一著「満州国演義 7~雷の波濤」

2014年02月26日 | この一冊
満州国クロニクル(年代記)として出発した本書だが、日中戦争からナチス・ドイツの欧州侵略と日独伊三国同盟などを経て対米英開戦に至る激動期を詳述する。書き下ろし477頁の連作第7巻。



物語~1940年(昭和15年)フランスがナチス・ドイツに降伏した。
日本は、影響力を強めるドイツ・イタリアと三国同盟を結び国際関係の打開を図るも、日本の南仏印進駐に対する米国の通商条約の破棄と石油禁輸によって、軍部はもとより国民世論も次第に米英戦争やむなしに傾いていく・・・。

一方、マレー半島に上陸した山本奉文司令官率いる第25軍は、シンガポール攻略に向かったが、これは、先に読んだ森村誠一氏の「南十字星の誓い」に引き継がれる内容で興味深かった。

小生は40年生まれだが、正に激動の時代に生を受けたことになる。
大政翼賛会や国民総動員体制の下、庶民はどのような思いで日々、暮らしていたのであろうか。

この本は、そうした庶民の暮らしに直接触れているわけではないが、世の中が大戦へと向かう中、不安な中にも懸命に生きていたに違いない。
コメント