安倍政権の国連に対する姿勢が定まらない。
先に、異常なかたちで制定した「共謀罪」法に関しては、国連人権理事会の特別報告者からの「プライバシー保護に懸念がある」との指摘に、「難癖だ」と文句は言ったが、今もって正式な回答をしていない。
他方、この7日に締結された画期的な「核兵器禁止条約」に対しても、唯一の戦争被爆国であるにも拘らず検討会議をボイコットしただけでなく、「有害だ」として署名する気もない。
一方で、PKO部隊の派遣や「共謀罪」法の制定には、国連の要請にこたえるためとするなど、(国連を都合よくダシにする)ダブルスタンダードで臨んでいる。
これでは、国際社会における日本の立場は、ますます不可解で信用のおけないものとなることは明らかだ。首相の言う「地球儀を俯瞰する外交」など、言葉は悪いが「チャンチャラおかしい」と言わざるを得ない。国連改革や常任理事国入りなどを声高に叫んでみても、相手にはされないだろう。
以下、「核兵器禁止条約」の締結に関連して、しんぶん赤旗の9日付け論評をご紹介しよう。
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