オーディオの世界は、目下、二極化が進んでいる。
ひとつは、LPレコードを見直そうという動きで、最近、メジャーレーベルのソニーがレコード制作に回帰するというニュースが伝わり話題となった。
他方、デジタル分野では、一層のハイレゾ化が進み、すでに5.6Mhzとか、11.2Mhzという高い周波数を使った1bit DSD音源の通販さえ行われている。
そこで、最近、ステレオサウンド社から発売されたHi-Res Reference Check Discを入手したのでご紹介しよう。
これは、PCM、DSDともに、サンプリング周波数やビットレートを変えた場合に(同じ音楽が)どのように違って聞えるかを比較しようという目的で制作されたテスト音源である。
音源はブルーデスクで提供され、収録された各種データを一旦、PCに転送して保存し、それらを別に用意したDACに入力して、音の違いを聴こうという訳である。
拙宅の場合、PCMのプレーヤーはあるが、DSDを直接再生できるDACはない。仕方ないので、手持ちのDSD録音機を使って、5.6MhzのDSD音源を聴いてみた。
PCMのそれとは再生機材が異なるので正確ではないが、やはり、音の持つ柔らかさとか、スタジオの雰囲気とかには違いがあるように思った。