原田マハさんの最新作は、ジャクソン・ポロックの絵画を元に構築される壮大な物語。「小説 野生時代」15年5月~16年7月連載、290頁。
物語~ジャクソン・ポロックの幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港。落札価格が2億数千万ドルと予想されるその絵画を贋作にすり替えようと、”アノニム”と名乗る謎の窃盗団が暗躍していた・・・。
本当のエンタメというのは、このような本を言うに違いない。
1960年代に活躍した米国の抽象画家、ポロックとその作品についてもまったく知らなかったが、一枚の絵を元に手に汗握る物語を構築できるマハさんの筆力に脱帽した。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
蛇足:ジャクソン・ポロックについては、こちらにウィキイがあります。