アーバンライフの愉しみ

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レコードが出来るまで

2018年02月05日 | 音楽三昧

ソニーミュージックが29年ぶりにアナログレコードを(自社で)一貫生産することにしたという。世界的なレコードブームが本物だと認識したからに違いない。詳しくは、こちらでご覧になれます。

ところで、レコードの生産というのは、どういうプロセスを経るのか復習してみた。なかなか興味深い。

1.音を原盤「ラッカー」(lacquer)にカッティング。これは表面が柔らかい原版に凹型の溝を切る工程。これがレコードの原型となる。

 

この時使用されるカッテングマシンのヘッドの性能やアンプの特性などが音質に深く関与する。

2.「ラッカー」は、そのままでは耐久性に乏しいので表面に銀メッキを施し、その上に更にニッケルメッキを厚く施した上で剥離する。こうして出来た凸型の金属盤が「メタルマスター」(metal master)で、これが保存用のマスターディスクになる。

3.「メタルマスター」に銅メッキを施し、剥がすと凹型の「マザー」(mother) ができる。これは生産用のマスターディスクになる。

4.「マザー」にニッケルやクロムで更にメッキを施し剥がし、凸型の「スタンパー」(stamper)を作る。

 

5.「スタンパー」でビニライトをプレスし、(凹型の溝を持つ)レコードが完成する。スタンパーは消耗品で、使い潰したら「マザー」からまた新しいスタンパーを作る。

6.プレスしたそのままではビニライトがはみ出したりしているので、周囲を裁断、整形する。

これらの工程をソニーの工場のみで一貫して行えるようにするというのだが、大英断だと思う。

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