村上春樹氏の長編小説「騎士団長殺し」のモチーフとなったモーツアルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」。
小説を読みながら、毎日1枚づつ聴き、何とか最後までたどりついた。
物語~女たらしのドン・ジョヴァンニは、ヒロイン「アンナ」を襲うべく彼女の屋敷に忍び込む。しかし、これを見とがめた(アンナの父の)老騎士長と決闘となり彼を殺してしまう。その後も次々と女性を追い回すのだが、最後は(騎士長の亡霊に誘われ)地獄に落ちる。
劇中で、従者のレポレッロが歌うアリアの歌詞に、ドン・ジョヴァンニがたらし込んだ女性の数が出て来るのだが、それが、
イタリアで640人、ドイツで231人、フランスで100人、トルコで91人、スペインでは早くも1,003人
とあり、話半分にしても、そのドンファンぶりには驚いた。
という訳で、モーツアルト特有のドタバタなのだが、音楽そのものは極めて良質で、演奏も良く楽しめた。