2022年上半期第167回直木賞受賞作。
夜空に輝く星座に託した心にしみる5つの物語。「オール読物」2015~21年随時掲載短編5編 220頁 文芸春秋社。
何故か離婚したり、別居中だったりする夫婦と家族の物語。
神の為せるところはいつも絶妙だが、何故か不公平である。しかし、救いを置くことも忘れない。
「うまいな~」と納得させられる才能を評価されての受賞と思われる。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
選考委員評~林真理子氏
「若い女性、少年、少女、離婚した男性と主人公らはすべて違うが、誰もが他者との関係に悩むのは共通している。が、それによって悲劇が起こるわけではなく、最後にかすかな希望が生まれるのだ。これがこの作品を非凡なものにしている。」