2021年下半期第166回直木賞候補作
「週間文春」2020年1月~21年1月連載、467頁の大作。
手術支援ロボット「ミカエル」を繰りながら、生まれつき心臓に病を抱える少年の命を託された天才外科医の苦悩。そして、恐るべきことに、そのロボットには時として暴走する欠陥が隠されていた・・・。
人間の生死にかかわる話なのだが、どこまでが事実でどこから先がフィクションなのか判然としないところに、この種の物語の難しさがあると思った。
それにしても、実際に闘病生活を送りながら読むこの種の話は、身につまされる場面も多く身体には良くなかった。