芥川賞作家宮本輝氏の最近作。「すばる」2021年1月号~2022年10月号連載、379頁の大作。
物語~徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか。そしてなぜ、90歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか。孫の綾乃は、祖母の生涯を辿り、語られずに来た苦難と情熱を知る・・・。
よき時というのは、過去のことではなく未来に向かってのこととする同氏の定義付けに共感した。
久しぶりの宮本節と宮本ワールドに酔った。
つまり、読書の楽しさを満喫させていただいた。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)