沖縄県は11月25日、防衛省が昨年4月に提出した設計変更の申請を承認しない旨、通知しました。これは、39項目452件の質問事項等を精査した結果として示されたものです。
これにより、同基地の建設工事の継続は不可能となりました。
焦点は、建設予定地北側に広がる軟弱地盤への対応で、防衛省は、水深70mまで砂杭7万本余を打設することで改良可能としましたが、一部には、水深90メートル付近まで軟弱地盤があり、県は実現不可との見解をとったとされます。
これはその詳細図ですが、素人目にも、水深70mまでの杭打ちでは地盤改良は難しいのではと思われます。
また、工事が絶滅危惧種「ジュゴン」に与える影響や戦没者の遺骨が混じる土砂の使用等についても納得できる説明が為されない問題もあるようです。
この(県の)決定を受け、政府は、巨額の税金のムダ使いと美ら海を汚す新基地建設を直ちに中止し、普天間基地の即時、無条件返還に向け米国政府と交渉すべきです。イラストは、26日付けしんぶん赤旗から転載しました。