風のたより

つれづれに

春を告げる花  “チューリップ”

2007-03-08 | 季節の草花

春を告げる花として一番に上げられるのは、なんといってもチューリップがありますね。
この時期チューリップを見ると、丁度10年前に長女と行ったオランダ・ベルギーの旅を思い出します。

オランダのキューケンホフ公園は有名ですが、チューリップの花の時期がたった2ヶ月と言う短さです。後は次の花の準備とか??

古い写真の日付を見ると、(スキャンしたものです)丁度その時期に合わせて出かけているようですが,4月でも北海からの冷たい風が強かったのを思い出します。


このキューケンホフ公園は、かつてある伯爵夫人の領地だったのですが、料理の好きな婦人がキッチンガーデンとして開いたことが始まりでした。

その為か「キューケンホフ」とは、台所(キューケン)と庭園(ホフ)を意味する言葉だそうです。

その後その場所はドイツの造園家によりイギリス式庭園が造られ、1949年には市長と地元の球根業者の協力で、球根花の屋外展示場となったのだそうです。


キューケンホフ公園の規模は年々拡大され、現在は日比谷公園の約2倍の広さの敷地に、チューリップやヒヤシンスなどの球根植物およそ600万株がその美しさを競いあっています。

この時も公園内の展示会場には、チューリップを初め水仙やヒヤシンスなどが会場いっぱいにあふれていました。

因みにチューリップは4月中旬から5月中旬または下旬、スイセンは4月上旬から下旬、ヒヤシンスは4月中旬から下旬ごろが目安ということでした。


今やオランダの代名詞のようなチューリップですが、元々はトルコが原産地のようで、オスマントルコによってもたらされた物。
チューリップの語源もトルコ人が頭に巻いているターバンをもじったものと言われているそうで、これは初めて知りました。

その後このチューリップをめぐりオランダは「チューリップ・バブル」を迎え、世界で最初のバブルとも言われていました。


当時チューリップは珍しい花で、その花によっては球根一つと邸宅一軒と交換されるほどだったとか。
これがいわゆるオランダの“チューリップ狂時代”と言われたものだそうです。
花を愛でるというより投資の対象だったのですね。

中でも愛好家達の間で絶賛されたのが、この縞模様の花(センペル・アウグストゥス)だったようです。今見てもとても綺麗ですよね。


チューリップだけでも歴史を紐解くとおもしろい事実があるものですね。
チューリップの写真を載せることがきっかけで、ブログを書くことで自分自身物知りになれるのも、ブログを続ける楽しみかもしれませんね。(笑)

オランダで本場のチューリップを見ようと思っている方、これからがベストシーズンですよ。!!!