風のたより

つれづれに

            五条川の桜と「のんぼり洗い」

2012-04-12 | 季節の草花




桜の開花から数日たった先週末、この地方もやっと満開の桜となりました。
寒い寒いと言っているうちにも例年より数日遅れだけの桜の開花。
自然はやっぱり正直ですね。。
例年通り咲き誇る桜の花びらに、やっと訪れた春にほっとした想いです。







今年は尾張地方を南北に流れる「五条川」の桜を見に出かけました。
川の両側には7.6kmに渡りソメイヨシノを中心に1600本の桜並木は、日本の「さくら名所百選」
にもなっている所です。







この日は朝から風もなく暖かな春の日となり絶好のお花見日より。
川の両側はいっぱいの花見客で賑わっていました。







名鉄の岩倉の駅から歩いて数分の五条川で、この日は「のんぼり洗い」の実演が行われるというので
豊国橋付近はいっぱいの人だかりです。

この岩倉の「のんぼり洗い」は、東海農政局長から「東海美の里百選」に認定されているのだそうです。







「のんぼり洗い」とは、染め上がられた鯉のぼりの絵柄に付いた米糊を、五条川の清流で
洗い流す作業です。
桜の咲く頃、端午の節句を目前に、鯉のぼりが五条川でその身を清めるのだそうです。







岩倉には400年の伝統を持つのぼり屋さんがあり、この「のんぼり洗い」はこの地方の春を告げる
風物詩になっているとか。
「郡上の寒晒し」はよく聞いていましたが、岩倉でも同じようなことが行われていたとは
知りませんでした。。







まだ冷たい水の中の作業をやっと終え、、、







のぼりは川岸に集められ、、、






この階段を登って行き終了となります。
後は水に濡れたのぼりは陽にあてられるのでしょうね。







「のんぼり洗い」を見た後も、しばらくは五条川沿いの桜の道を歩いてみました。
いつしか賑やかな人通りもなくなり、花見客もまばら、、、、、







桜の土手下に咲く黄色と白の小さい花が、今年の春を告げているようです。







今年の桜見物ものどかな春の日に恵まれて、、、、、

この翌日はもう花散らしの雨の一日でした。
“ パッと咲いてパットと散る ”桜の花の時期は、やっぱり短いものですね。