風のたより

つれづれに

              ~~初夏のハーブ園~~

2012-07-06 | 季節の草花




久しぶりに初夏のハーブ(香草)園を訪ねました。
この日はまだむしむしとした暑さがなく、ちょっと爽やかな日和でした。

香草が好きなので、こんなハーブ園があると、ついつ園内を歩きたくなります。
フェンス近くには、ピンクの花がいっぱい咲いています。
なんの花でしょう???






最初の紫のこの花は、ハーブの代表格のラベンダーです。
紫の花が風に揺れるたびに爽やかなラベンダーの香りがしています。

これは一般的に見られるイングリッシュラベンダーでしょうか。
地中海原産の多年草で、葉や茎には芳香があり、花はポプリとして使われます。







同じ紫の花で、まるでかがり火のような花はベルガモット。

シソ科の多年草で、和名は松明花(タイマツバナ)。
松明のかがり火のような花の形からそう呼ばれるようです。

葉はお茶に使われ、このベルガモットで香りづけしたものがアールグレーだとか。
知っていましたか?私は知りませんでした。







紫の花の隣に小さな黄色い花が傘を広げたように咲いているのはフェンネル。
和名はういきょう。

セリ科の多年草で、原産国は地中海沿岸。
古代ローマ時代に栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物のひとつとか。
魚料理に臭い消しの香辛料としてよく使われるようです。







これは葉に特徴があるラムズイヤー。
訳して「子羊の耳」と言われるハーブです。
シソ科の別名、ワタチョロギ。






そしてこれがラムズイヤーの花です。
葉はシルバーグリーンですが、花もぐっと渋めの小さいピンクの小花です。
原産はコーカサス地方だそうですよ。







花壇のフェンス横に、すっくと立っているのはアーティーチョーク。
一段と背丈が高く目立つハーブですね。
キク科チョウセンアザミ属の多年草です。






ぐっと近づいてみると、、、、
どうやらこの部分が古代ローマ時代から薬用や食用として使われていたようです。

まだ食べたことがありませんが、どんな味なんでしょうね??
日本には江戸時代にオランダから渡来したのだそうです。







背丈の高いアーティーチョークとは対照的に、地面に這うように伸びているのは
シルバータイム。

原産国はヨーロッパやアジアで、小さなピンク色の唇形の花を咲かせます。
スープやシチューなどの料理用に加えると、ぐっと本格的な味になりますよ。







可愛いピンクの小花をつけたこれはオレガノです。

これも原産国は地中海沿岸で、和名はハナハッカ。
夏から秋にかけて、白、赤紫色の花を咲かせ、イタリア料理やきのこ料理にあうそうです。







風に揺れるように咲いているのは、セージです。
サルビヤに似ていると思ったら、和名を薬用サルビアと言うのだそうです。

シチューなどに入れたことがありますが、独特な臭いに特徴がありますが
お料理にちょっと深みが出るような気がします。







そしてこれが今回私が初めて出会ったハーブのソープワートです。
ソープワート???って何??と思いますよね。

ソープとは石鹸のことで、要はシャボン草です。
葉っぱを取って、水をつけて手でごしょごしょ揉むと、石鹸みたいに泡が出てくるのだとか。
葉を取って試してみたかったのですが、、、、、
可愛いピンクの花ですね。

今回トップの写真は、このソープワートの花と分かりました。







どうやらこれもソープワートの花のようです。
ハーブ類は同じ仲間でもたくさんの種類があるようで、こちらは花が八重のソープワート
のようです。

ハーブの種類もいろいろあり、以前はカレーやシチューの料理に時々使っていましたが
今やだんだん使う回数も減ったハーブですが、やっぱりお花と香りを楽しめるのが嬉しいですね。