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                   ミュンヘン滞在記 その7      ミヒャエル教会

2013-07-30 | ミュンヘン滞在記




ドルマイヤーで一休みした後は、レジデンツに行くつもりがどうやら道を間違えたようです。
普段でも方向音痴なのですから、まして外国の初めての道では仕方ありません。

戻ろうかと思ったのですが、ある立派な建物の前の入口に人が吸い込まれるように入って行きます。
中には何があるのだろうと思い扉を開けて入ってみると、、、、なんとここは教会でした。
もう一度地図を見ると、どうやら聖ミヒャエル教会に入ったようです。







見上げるほどの丸天井の先には立派な祭壇があり、荘厳な雰囲気がいっぱいです。
しばし呆然と見入りながら、ふと思い出しました。

以前見たガイドブックによれば、ここが聖ミヒャエル教会ならば確か地下にドイツのあの有名な
お城ノイシュバンシュタイン城を造ったルードビッヒⅡの墓所があるはずです。
ぜひ見たかったお墓でしたので、思わずわくわくしてきました。
(お墓を見るのにわくわくするというのも変ですが、、、笑)







祭壇の右横に地下に下りる階段がありました。
入口で2ユーロ払い入場券をもらい階段を数段下りると、、、、、







ミュンヘンの地を治めたバイエルン王国ヴィッテルスバッハ家の君主30人の墓が
ぼんやりとした光の中に見えてきました。
思わず息をのむ光景でした。

(ここからの写真は高感度で撮ったのですが、地下のため暗い画面になります。)







何れの棺も重い鉄のような縦長の棺で、棺の上にはそれぞれいろいろの装飾がなされています。
立派な王冠が乗った棺は、どんな君主の方だったのでしょうか?

何十体もの棺がずらっと並んでいます。







棺の上にはこんな変わった装飾が施された棺もありました。
冠の隣には恐ろしい髑髏が、、、、、
いったいどんな意味があるのでしょう???






そしてついに墓所の中央に柵のまわされたいちだんと大きな棺が、、、、、、
これがあのルードビッヒⅡの棺のようです。

ルードビッヒⅡの棺の前には、いつも花が絶えないと書かれていましたが、お花はありましたが
この日のお花は少々萎れていました。







18歳でバイエルン王国の国王として即位したものの、戦争を嫌い美と音楽、特にワーグナーの音楽に傾倒し
次々と夢のようなお城の建設に情熱を傾け、最後は「狂王」の異名をとった若き王だったようです。
あの有名なノイシュバンシュタイン城もこの王によって建てられました。

棺の後ろには若き王の美貌のパネル写真がありました。
絶世の美女として有名なオーストリアの皇后となったエリザベートとはいとこ同士だったようで
そういわれてみるととてもよく似ています。

思いがけず迷い込んだ教会でルードビッヒⅡの棺を見ることができたのは幸いでした。







階段を上り明るい祭壇のある地上階へ、、、、
先ほどにもまして多くの観光客が、素晴らしい教会の風景を写真に収めていました。







いつの間にかお昼もとうに過ぎていました。
教会を出て近くのパン屋さんへ、、、、

ずらっと並んだ美味しそうなちょっと硬いドイツパンのサンドイッチの数々。







この日のランチは、チーズとハムとサラダの入ったサンドイッチにオレンジジュース!!







たくさんの観光客が木陰でランチ。
私も空いている石のベンチに腰かけて、街行く人々を眺めながらサンドイッチをほおばりました。