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日本海に沈みゆく夕日を眺めた後、さらに国道249号線を南下し、その夜は千里浜なぎさドライブウェー
近くのホテルに入ったのが夜の8時前でした。
松林の中に佇む落ち着いたホテルで一泊し、源泉かけ流しのたっぷりとした湯船で旅の疲れをとり
翌日はホテルから約2分という場所にある千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェーに寄ってみました。
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ここは日本で唯一、自動車をはじめバスやバイクなども海岸の砂浜の波打ち際を走ることができる道路です。
このような道路は世界的にも珍しく、アメリカのデイトナビーチ、ニュージーランドのワイタレレビーチの
3ヶ所だけとか。
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この日も朝から爽やかな晴れの日で、全長8キロの波打ち際を行ったり来たり、風を切って波打ち際を走る
爽快感は最高でした。
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ここ千里浜なぎさドライブウェーが自動車やバスが走行できる理由は、この海岸の砂粒が特にきめ細かく
締まっていて、海水を吸って舗装道路のように固くなり普通の砂浜のように沈まないからとか。
千里浜なぎさドライブウェーの走りは、とっても爽快な経験でした。
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なぎさで一遊びした後、車は更に国道159号線から8号線に入り東尋坊へと向かいました。
この場所はトンビが多く生息し,着いてすぐに真後ろから来たトンビに買ったばかりのソフトクリームを
あっけなく奪われるというアクシデントを経験しました。
あっという間の出来事で、何が起こったのか分からないほど見事な奪い方でした。(笑)
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ごつごつした岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く東尋坊は、国の名勝で天然記念物に指定されています。
ここにも以前撮影旅行で来ていますが、その日は曇りから小雨の日で、この日のようなカラッとした
天気ではなかったので印象がだいぶ違いました。
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岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ断崖は壮絶で、波の浸食によって荒々しく削り取られた
断崖絶壁の景観は迫力がありました。
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この日は足場の悪い岩場の一番下まで降りて下からの風景を眺めました。
下から見上げた東尋坊も一見の価値ありでした。
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帰り道は305号線をひた走り。
海岸沿いのくねくねとした細道でしたが、右に日本海に落ちていく夕日をこの日も眺めながらの
ドライブでした。
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帰りは予定では琵琶湖まで行き、琵琶湖周辺で夕日を撮るつもりでしたが、それも無理と分かり
途中で車を止めて~~~
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最後はくねくねと続く真っ暗い305号線の道を、遠くを行く前の車のライトやところどころついている
道沿いのライトを頼りのドライブになりましたが、こんな光景にも遭遇しました。
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暮れていく夜の闇の中に見えた遠い海のかなたの小さい光???
あれはいったい何だったのでしょうか?
ひょっとしたらイカ釣り漁船の漁火???
だとしたら、暗い海の中の遠い水平線に見えたイカ釣り漁船の漁火は、
初夏の夜の日本海の幻想的な景観だったのかもしれません。
娘との2泊3日の富山から能登への旅は、幸い好天にも恵まれ思い出多い旅になりました。