いよいよサハラ砂漠での日の出観賞とラクダに乗る朝になりました。
今回の旅の一番のイベントの朝とあってか、ホテルのモーニングコールが鳴る前に
二人とも起きてしまいました。
5時ホテル前から数台の4WDに分乗し大砂丘メルズーガ砂漠へと向かいます。
辺りはまだ真っ暗、車のヘッドライトだけが頼りの砂漠への道です。
30分ほど走ってやっと砂丘に到着!!
物音一つしない真っ暗な砂丘の中で、静かにじっと私達を待っていてくれたラクダの一隊に感激でした。
順次ラクダに乗っていきます。
座っているラクダが客を乗せ立ち上がると、、、、うわー高い!!
馬には乗ったことはありますが、ラクダは初めて、、、
一列に並び真っ暗な砂丘をまるで「月の砂漠」そのもののようにゆっくりと歩いて行きます。
目標はあの砂丘の上までです。
砂丘の上には歩いて上った人々の姿が点々と、、、、
砂丘をラクダに乗って歩く経験は初めて。
しーんと静まりかえった砂丘では、こんなに並んで歩いているのに何の音もしないのです。
不思議な“音のない世界です。
登りにさしかかったラクダに振り落とされないようにしっかりと持ち手をつかんで、、
程なくして砂丘の頂上に到着!!
東の空が綺麗なピンク色に染まってきました。
ラクダから降りた私達にラクダ引きの若者がちゃんと敷物を敷いてくれました。
目の前に広がる日の出前のサハラ砂漠を眺めながら、ここでしばらく朝日が上がってくるのを待ちます。
風もなく思っていたほど寒くもなく絶好の朝です。
待つこと数分。
やがて東の空に太陽が上がり始めました。
一瞬に表情を変える砂丘!!
美しい光景に無言で観賞です。
眺めている私達にラクダ引きの若者から声がかかりました。
どうやら娘と私の手の間に太陽を入れて撮ってあげると言ってくれています。
彼らはたくさん撮っているのか、どんな風に撮るのがベストか熟知しているようです。
明るくて親切だったベルベル人のラクダ引きの若者達と、、、、
彼らはベルベル語を始め、アラビア語、英語、フランス語、そしてちょっと日本語まで
話すのだそうです。
英語なら話すと言った娘に「英語だけ?」と言われてしまいました。
恐るべしベルベル人。
私にターバンを巻いてくれたベルベル人のモハメットさんも数か国語は話すようです。
朝日の上がったサハラ砂漠の風景を十分楽しんだ後、ゆっくりと砂丘を下りていきます。
ラクダは砂丘を登るときより下りる方が大きく揺れるようです。
前のめりになるような感じで、下りる途中一人の落後者が出ました。
途中ときどきラクダ引きの若者が振り返りみんなの様子を見ながら“しっかり持ち手を持って!!”
と声をかけてきます。
首からコンデジと一眼を下げていた私、ちょっとマークされているかな??
やっと平らな場所へ下りてきました。
ここなら大丈夫かなと一眼で何とか撮影!!
でも片手でのカメラ操作はなかなか思い道理にはいきません!!
朝日にラクダに乗った私たちの影も伸びて~~~~
娘が後ろにいる私を振り返りながらスマホで撮った写真の中にこんな写真も、、、、、
あ!両手放してる!!!危ない危ない!!!
きっと立ち止った時でしょう。
サハラ砂漠の赤い砂丘と綺麗な風紋。
やっと戻ってきました。
ラクダ引きの若者達もほっとしたのか万歳してますね。
遠い異国から数十時間かけてやってきた旅行者の苦労を彼らはちゃんと分かっているようで
本当に親切で優しい心遣いをしてくれました。
コンデジがちょっと砂に触りおかしくなった時、何度も丁寧に直してくれようといろいろ
頑張ってくれた若者達、、、本当にお世話になりました。
朝日観賞の終わった後は、ベルベル人のテントの前でサハラ砂漠を眺めながらの朝食です。
ここで食べたパンや生ジュースやカスピカイヨーグルト、そしてコーヒーの味は格別でした。
山羊の乳も初めて飲んでみましたが濃厚でおいしかったです。
ここでもせっせと働き接待してくれたのは、ベルベル人の男性陣でした。
朝食をとっている間に、いつしか砂漠の色も変わってきているのに気づきました。
光線の関係なのでしょうが、さっきまでオレンジに染まっていた大地は、いつしかグレーに???
十分サハラ砂漠を楽しんだ後、お世話になった可愛いラクダ達に別れを告げ
私達はまたアトラスを超えて古都フェズまで9時間以上の長いバスの移動になりました。
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