
バスは能登半島北端を走る国道249号線を進み、道の駅「千枚田ポケットパーク」にやってきました。
道の駅の崖下には、今回見たかった白米千枚田が広がっていました。

白米千枚田は、日本海に向いてなだらかな崖に広がる独特の棚田の風景です。
もっと急峻な場所を想像していましたが、それほどでもないようでした。
さっそく下車し、千枚田の全体を眺め、各々好きな場所に三脚を立て、夕日が日本海に沈んで
いくのを待ちました。

よくみると田にはすでに稲が植えられていて、しかも稲は結構伸びています。
ちょっとこれには正直少々がっかりしました。

ここの棚田は千枚田といっても実際には1004枚あるとかで、棚田の各々はオーナー制度に
なっていて、この中には前首相の小泉純一郎さんの田もあるようでしたが、時間がなく確認
出来ませんでした。

この地方は寒くなるのも早く、秋の稲刈りも早めにするため、田植えも早いということでした。
地方によって田植えの時期は微妙に違うんですね。

待っているうちに日も少しづつ傾き始め、、、、

水田に光が入り、、、

田の表情が少しづつはっきりしてきました。
それとともに、田の稲の伸びすぎがやっぱり気になりました。

それと待ち望んでいた綺麗な夕日とはならないようで、、、、
この辺りの気象条件はなんともなりませんが、、、

それでも最後には、うっすらと夕日が顔を出してくれました。
日本海に沈む夕日にみんなで“ もう少し輝いて“と祈ったのですが、、、、

やがて夕日は日本海の彼方へゆっくりと消えていきました。

夕日が沈むと同時に、今までの千枚田の色が青みがかり、表情が一変しました。
こんなにも周りの風景が変わることが不思議でした。

三脚を片付け撮影場所を離れる頃には、辺りはもうこんな感じです。
一番期待していた白米千枚田の撮影はこれで終了。
ちょっとあっけなかったけど、雨にならなかったのがせめてもの救いでした。
撮影を終え、バスは今日の宿のある輪島の町に向かいました。
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