我が家から猫の姿が消えて早や2週間以上が過ぎました。
今まで部屋の中に動くものがいることが日常だっただけに、動くもののない部屋は
一層寂しい気持ちがつのります。
この寂しさを癒すように今まで以上にウォーキングに出かけるようになりました。
”自然は大きなホスピタル!!”
木曽川沿いの遊歩道は私の好きなウォーキングコースです。
大きな自然の中に身を置くと、自然と気持ちも落ち着き、新鮮な空気が気分を一新してくれます。
いつものコースを、いつものように歩いていたのですが、、、
この日ふと遊歩道沿いの雑木林の向こうに何か動くものが見えました。
よく見ると、、、、なんと白猫が、、、
この猫の姿を見た瞬間、まるで吸い寄せられるように猫の歩いていた畑の方に歩いて行くと、、、
先ほどの白猫が雑木林の南側の陽だまりの中で毛づくろいを始めました。
雑木林の南側に広がる畠は、この地方で有名な「森口だいこん」の畑です。
周りを見渡すと猫と戯れる人が二人。
その方の猫なのかと思っていたら”いえ、ここにいる野良猫ですよ”とのこと。
お二人は母娘で、猫たちを見てから気になり毎日この場所に来ているのだとか。
猫は白猫のほかに茶色と黒がいました。
人の姿を見ると猫たちは尻尾をあげて近づいてきます。
特にこの茶猫はぐんぐん近づいてきて、なんとこの後私の膝に乗ってきました。
思わず可愛い!!
どこかモモ君の顔に似ていました。
ちょっと離れた場所には黒猫が、落ち葉の絨毯の近くに置かれた葉っぱの上のカリカリを
食べています。
お二人の話によると、この茶と黒は兄弟とか。
お二人と話していると、林の中をもう一人の人が来て二匹の猫を抱き上げいつまでも
愛おしそうに撫でていました。
猫たちも慣れた感じです。
どうやらこの人もここを通る度に立ち寄っているようでした。
よく見ると周りにはいくつかの発泡スチロールのお皿があり、その中にはカリカリが入っています。
小さい空き缶の中には、お水の入った物もいくつか、、、
近くの林の中には二本の傘が広げられていました。
誰かがきっとこの猫たちの為に持ってきてくれたのでしょう。
すぐ近くを歩いていても、まさかこんな処に野良猫ちゃんがいるとは気づきませんでした。
お二人の話だと、この辺りには十匹ぐらいの野良ちゃんがいるとのこと。
晴れた天気の日中は暖かくても、夜や朝方の寒さにはどうしているのでしょう??
更にこれからの雨の日や雪の日は、、、思っただけであまりにかわいそうで胸が痛くなりました。
しばらく猫たちの姿を見た後も、なぜか離れがたく後ろめたい思いで戻りました。
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