サハラ砂漠メルズーカでラクダに乗っての朝日観賞を終えた一行は、またアトラス山脈の一部を超えて
フェズまでの長いバスの移動です。
車窓に見える赤茶けた岩肌と緑のズィズ渓谷のオアシス。
まるでテーブルマウンテンのような光景!!
これはアメリカ?
いえ、ここは紛れもなくモロッコです。
途中立ち寄ったレストランでの昼食は、大きな焼いた鱒一匹の豪華版。
臭みもなくとっても美味しかったです。
やがて移動すること数時間後、車窓から見える風景が一変!雪景色です。
アトラス山脈の森林地帯に入ったようで、どうやらこの辺りはスキーリゾートエリアです。
ガイドさんの説明によるとこの辺りはイフレンという場所で「モロッコのスイス」と言われる所とか。
確かに周りにはヨーロッパの街並みを感じさせるような建物がずっと続いています。
ここには王様の別荘をはじめモロッコの要人や富豪の別荘も数多いとか。
日本でいえば軽井沢といった所でしょうか。
ここでちょっと下車しトイレ休憩でしたが、周りには瀟洒はお店が並んでいました。
人だかりのしていたのはこのアトラスライオンの像。
昔この辺りには本当にライオンがいたということですが、、、、、?
フェズの街に着いたのはもう夕暮れどき。
移動のバスの途中からモロッコのイメージが変わりましたが、フェズのホテルについて
またびっくり!!
フェズというと入り組んだスークの町とばかりと思っていたのに、街並みも近代的で着いたホテルは
超豪華です。
今までの宿泊したどのホテルよりお部屋も立派でした。
旅の6日目を迎えた朝は王宮の見学から、、、、といっても異教徒は中には入れません。
その後フェズの街が一望できる高台からあらためてフェズの街を眺めました。
町の色もいつしかアイボリー色に。
カサブランカは白、マラケシュはサーモンピンク、そしてここフェズはアイボリー。
遠くの高台に見える白い石のようなものはお墓だとか。
高台から降りたバスを下車し、いよいよここから世界で最大の迷宮都市と言われる旧市街メディナ
へ入っていきます。
ここフェズは1000年以上続く世界最大の迷宮都市、とも言われています。
車が入れない路地で活躍していたのはロバでした。
この日の散策には現地の案内人が更に二人も加わり、我々一行を前後左右に付き添ってくれました。
ここからいよいよ迷宮都市に入っていきます!!!
メディナ(旧市街)の中をどこをどう歩いたかさっぱりわかりませんでした。(笑)
現地ガイドさんが二人も加わり案内していただいたおかげで、スークの中でいやな思いをせずにすみ
ここメディナで一番見たかった皮なめし工房(タンネリ)に無事到着です。
狭い通路側から階段を登り工房の見える屋上へ、、、、
工房に入る前に一人づつ束になったミントを渡されます。
工房の強い臭みを消す効能のようですが、、、、、
まじかに見るなめし皮の工房は噂にたがわず圧倒的な光景でした。
この匂いのきつい液の中には鳩の糞も入っているのだとか。
その中で逞しく働くたくさんの人々の姿は感動的でした。
このような工程から美しい皮製品が生まれていくのでしょうね。
振り向けば店内には皮商品の数々が綺麗に並んでいます。
写真を撮るのに夢中になり、ここでのお買い物タイムを逃しました。
もう一度工房の屋上からなめし皮の円い染色桶が並ぶ作業場を見下ろしました。
エレガントな鉄の装飾の柵の向こう広がる風景は、優雅さとは対照的なフェズに暮らす職人の
手間暇かけた涙ぐましい光景が広がっていました。