6月2日(金)、この会を強力サポートしてくださっている大阪府議の尾辻かな子さんの講演会が関西学院大学で行われました。驚いたことに参加者の半数近くはセクシュアルマイノリティの人を知っているという人たち、つまり直接的であれ間接的であれ、何らかの形で誰かからカミングアウトされている人たちでした。ですから「性同一性障害と同性愛の違いは?」という問いかけにも「知っている」という人が多く、尾辻さんがよくマスコミから「尾辻さんには診断書はあるのですか?」という質問を受けるという話にも笑いが起こるほどでした。
このような人たちがこの講演会に参加した理由は、周りにいるセクシュアルマイノリティの友人なり、家族なりをもっと理解したいという気持ちがあるからなのでしょうか。この講演会でさらに詳しい性の知識を得、また社会の状況や世界の趨勢を知った彼らの周りでは、さらにこの問題についての認知が進むだろうと思われます。また初めての人にとってはきっと、今まで信じきっていた間違った性の知識を覆されるショッキングな話だったのではないかと思います。
私もこれまでに何人かの友人にこの話をしているのですが、「私、カミングアウトされたのよ」というと、「ねえ、カミングアウトって聞いたことあるけど、一体どういう意味?」という質問が返ってくるのです。そこで私が得た知識をあれこれと話すと、ほとんどの友人が「ぜんぜん知らなかった!」「教えてもらってよかった!」「自分の世界が広がった!」「もっとみんなに知らせないと・・」「応援するよ」とまで言ってくれます。「もし自分の子どもが当事者だったら?」と聞くと「きっと自分も応援すると思う」と言うのです。
確かに今の社会はカミングアウトしにくい社会だと言えます。正しい認識がない上に、マスコミの報道等で「笑い」のネタになっているわけですから。でもそのマスコミも、一方では「禁断の同性愛の楽園」と書き、アカデミー賞受賞作の映画「ブロークバックマウンテン」を「男同士の禁断の愛を描いた問題作」と書きながら、もう一方では「同性愛、依然根強い偏見」「社会全体の問題として考える必要があるのでは・・」「不断の人権啓発活動が必要」などと書いています。誰かがまじめに声を上げたところでは確実に認知が進むのです。
ひとりでも多くの人が声を上げること、行動を起こすこと、それがこの問題の解決に繋がっていくのだと実感しています。当事者やその親や家族はもちろん、この問題に触れた人たちの一声が波紋となって社会全体に広がっていくことを考えると、たった一人のカミングアウトの価値はとてつもなく大きいといえるでしょう。そしてその勇気ある行動を受けた親が、友人が、次へとバトンタッチしていくこと、これも欠くことができません。
このような人たちがこの講演会に参加した理由は、周りにいるセクシュアルマイノリティの友人なり、家族なりをもっと理解したいという気持ちがあるからなのでしょうか。この講演会でさらに詳しい性の知識を得、また社会の状況や世界の趨勢を知った彼らの周りでは、さらにこの問題についての認知が進むだろうと思われます。また初めての人にとってはきっと、今まで信じきっていた間違った性の知識を覆されるショッキングな話だったのではないかと思います。
私もこれまでに何人かの友人にこの話をしているのですが、「私、カミングアウトされたのよ」というと、「ねえ、カミングアウトって聞いたことあるけど、一体どういう意味?」という質問が返ってくるのです。そこで私が得た知識をあれこれと話すと、ほとんどの友人が「ぜんぜん知らなかった!」「教えてもらってよかった!」「自分の世界が広がった!」「もっとみんなに知らせないと・・」「応援するよ」とまで言ってくれます。「もし自分の子どもが当事者だったら?」と聞くと「きっと自分も応援すると思う」と言うのです。
確かに今の社会はカミングアウトしにくい社会だと言えます。正しい認識がない上に、マスコミの報道等で「笑い」のネタになっているわけですから。でもそのマスコミも、一方では「禁断の同性愛の楽園」と書き、アカデミー賞受賞作の映画「ブロークバックマウンテン」を「男同士の禁断の愛を描いた問題作」と書きながら、もう一方では「同性愛、依然根強い偏見」「社会全体の問題として考える必要があるのでは・・」「不断の人権啓発活動が必要」などと書いています。誰かがまじめに声を上げたところでは確実に認知が進むのです。
ひとりでも多くの人が声を上げること、行動を起こすこと、それがこの問題の解決に繋がっていくのだと実感しています。当事者やその親や家族はもちろん、この問題に触れた人たちの一声が波紋となって社会全体に広がっていくことを考えると、たった一人のカミングアウトの価値はとてつもなく大きいといえるでしょう。そしてその勇気ある行動を受けた親が、友人が、次へとバトンタッチしていくこと、これも欠くことができません。