第7回ミーティングを行いました。21名の参加者で、またまた椅子を総動員しての大盛況でした。引き続き新年会。こちらもほとんどの方が参加してくださり、楽しい交流のひと時となりました。ある方がブログに書いてくださるということでビデオを使ってのインタビューの一幕もありましたので、またご紹介できればと思います。お楽しみに。
子どもからのカミングアウトを受けて初参加のご夫婦、いつもながら涙の自己紹介となりました。古参の親たちは「わかる、わかる・・」とうなずきながら・・、これからカミングアウトしようという若者の顔には「そんなにショックなの・・?」という不安の色が・・、と思いきや「勉強になりました」と結構前向きに受け止めてくれた様子でした。ある若い当事者の方からは「お母さん、お父さん、そんなに自分を責めないで。受け入れられないからといって、無理をしなくてもいいですよ。それだけの子どもへの愛情があればもう十分ですから・・」という慰めの言葉もあり、こうなるとどちらが親だか子どもだか・・(笑)。子どもはどんどん成長していくんだなあ・・、親の成長は・・?と考えさせられる瞬間でもありました。
若い方だけでなく既婚のゲイの方やTGの方もいらっしゃっていたので、自己紹介を通してそれぞれの人生を語ってくださいました。尾辻さんから性に関する基礎知識のミニ講座も入ったりして、ご夫婦にとってはLGBT当事者の方たちとの初めての交流だったようです。理解できるまでには少し時間が必要なのかもしれませんが、今までの人生の中では出会うことのなかった多様な人の人生を知るいい機会になったのではと思います。私にとっても、今でも「つなぐ会」は新しい人生を知る場であり、毎回が驚きの連続でもありますから。
休憩のあと、「スーパーサイズミー」で有名なモーガン・スパーロック監督の「サーティ・デイズ」を見ました。「スーパーサイズミー」では30日間マクドナルドを食べ続けるのですが、今度はアメリカの田舎のある青年がサンフランシスコでゲイと一緒に30日間暮らすと、果たして彼のホモフォビアはどうなるか・・という企画です。その青年はクリスチャンであり、フットボールの選手であり、軍隊の経験もあるという、言わばホモフォビアの塊といったところでしょうか、「ゲイは神の言うとおり罪だ」という教えを信じて疑わない若者です。行き交う人はみんなゲイという街で、彼は様々なゲイの人たちとの交流を通して次第に同じ人間としての共感を持つように変化していくわけですが、あるゲイ・チャーチの牧師さんが彼のホモフォビアを取り除こうと様々な角度から話をしても動かなかった彼の考えが、「P-FLAG」のある父親の一言で変わっていくところが感動的でした。「私たちが19年間愛して育ててきた娘は、カミングアウトをした後も何も変わってはいないよ。彼女はみんなから敬意を受けるに値する立派な人間だ。他の兄弟たちと同じように、すべての権利を等しく持って当然だと思っているよ」この愛情あふれる言葉に彼の心はまるで氷が溶けていくように変わるのです。もし自分の兄弟がゲイだったら、きっと自分の考えは違ったものであったに違いないと。それまでの狭いものの見方を、偏見を、彼ははっきりと知ることができたのです。30日が過ぎ故郷に帰った彼は、家族にゲイの友人のビデオを見せながらその家族のまなざしの中に30日前の自分を見ることができるようになっていました。大体の内容でうまくお伝えできませんが、とにかく感動しました。うーん、アメリカもなかなかやるじゃないの!と言いたくなるほどの・・。 レンタルビデオで出ているそうです。みなさんも是非ご覧下さい。
ある本で読みました。「子どもを一個の人格として尊敬できる親こそ、立派な家庭人であり、社会にあってはよき社会人であることは疑いのないところである」また「家庭はつくられたものではない。つくるものである。建設すべきものである」と。子どもからのカミングアウトは、本当の自分を見つけた子どもが、親と、そして家族と、新しい関係をつくろうとする建設的な行為ではないでしょうか。私たち親がたとえ何十年間生きてきたとしても、まだまだ知らないことは山のようにあります。今まで正しいと信じてきたことも、ひょっとしたら間違っているのかもしれません。科学だってまだまだ解明できていないことはたくさんあるのですから。いくつになっても人間は学ばなければならないと思います。カミングアウト――私たち親との関係をさらに強くしたいという子どもたちの気持ちを、その歩み寄りを、どうぞ受け止めてあげてください。
子どもからのカミングアウトを受けて初参加のご夫婦、いつもながら涙の自己紹介となりました。古参の親たちは「わかる、わかる・・」とうなずきながら・・、これからカミングアウトしようという若者の顔には「そんなにショックなの・・?」という不安の色が・・、と思いきや「勉強になりました」と結構前向きに受け止めてくれた様子でした。ある若い当事者の方からは「お母さん、お父さん、そんなに自分を責めないで。受け入れられないからといって、無理をしなくてもいいですよ。それだけの子どもへの愛情があればもう十分ですから・・」という慰めの言葉もあり、こうなるとどちらが親だか子どもだか・・(笑)。子どもはどんどん成長していくんだなあ・・、親の成長は・・?と考えさせられる瞬間でもありました。
若い方だけでなく既婚のゲイの方やTGの方もいらっしゃっていたので、自己紹介を通してそれぞれの人生を語ってくださいました。尾辻さんから性に関する基礎知識のミニ講座も入ったりして、ご夫婦にとってはLGBT当事者の方たちとの初めての交流だったようです。理解できるまでには少し時間が必要なのかもしれませんが、今までの人生の中では出会うことのなかった多様な人の人生を知るいい機会になったのではと思います。私にとっても、今でも「つなぐ会」は新しい人生を知る場であり、毎回が驚きの連続でもありますから。
休憩のあと、「スーパーサイズミー」で有名なモーガン・スパーロック監督の「サーティ・デイズ」を見ました。「スーパーサイズミー」では30日間マクドナルドを食べ続けるのですが、今度はアメリカの田舎のある青年がサンフランシスコでゲイと一緒に30日間暮らすと、果たして彼のホモフォビアはどうなるか・・という企画です。その青年はクリスチャンであり、フットボールの選手であり、軍隊の経験もあるという、言わばホモフォビアの塊といったところでしょうか、「ゲイは神の言うとおり罪だ」という教えを信じて疑わない若者です。行き交う人はみんなゲイという街で、彼は様々なゲイの人たちとの交流を通して次第に同じ人間としての共感を持つように変化していくわけですが、あるゲイ・チャーチの牧師さんが彼のホモフォビアを取り除こうと様々な角度から話をしても動かなかった彼の考えが、「P-FLAG」のある父親の一言で変わっていくところが感動的でした。「私たちが19年間愛して育ててきた娘は、カミングアウトをした後も何も変わってはいないよ。彼女はみんなから敬意を受けるに値する立派な人間だ。他の兄弟たちと同じように、すべての権利を等しく持って当然だと思っているよ」この愛情あふれる言葉に彼の心はまるで氷が溶けていくように変わるのです。もし自分の兄弟がゲイだったら、きっと自分の考えは違ったものであったに違いないと。それまでの狭いものの見方を、偏見を、彼ははっきりと知ることができたのです。30日が過ぎ故郷に帰った彼は、家族にゲイの友人のビデオを見せながらその家族のまなざしの中に30日前の自分を見ることができるようになっていました。大体の内容でうまくお伝えできませんが、とにかく感動しました。うーん、アメリカもなかなかやるじゃないの!と言いたくなるほどの・・。 レンタルビデオで出ているそうです。みなさんも是非ご覧下さい。
ある本で読みました。「子どもを一個の人格として尊敬できる親こそ、立派な家庭人であり、社会にあってはよき社会人であることは疑いのないところである」また「家庭はつくられたものではない。つくるものである。建設すべきものである」と。子どもからのカミングアウトは、本当の自分を見つけた子どもが、親と、そして家族と、新しい関係をつくろうとする建設的な行為ではないでしょうか。私たち親がたとえ何十年間生きてきたとしても、まだまだ知らないことは山のようにあります。今まで正しいと信じてきたことも、ひょっとしたら間違っているのかもしれません。科学だってまだまだ解明できていないことはたくさんあるのですから。いくつになっても人間は学ばなければならないと思います。カミングアウト――私たち親との関係をさらに強くしたいという子どもたちの気持ちを、その歩み寄りを、どうぞ受け止めてあげてください。