LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

(女性)に厳しい(右利き=男性)社会とは?(パート2)

2010年05月10日 | Weblog
☆桑島さんからのエッセイ「女性編パート2」です。男性(制)中心社会は果たしてどこに・・?牛丼屋、ラーメン屋、立ち食いソバ屋。どれも私は急場しのぎで一人で入ったことがあります。でも居心地は・・たしかによくはなかったですね(笑)。果たしてどんな展開になるのでしょうか・・


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虹色の皆さん、「〈左利き〉1日〈体〉験」は出来たのですが、〈女性〉を〈体験することは出来そうもありません。僕は〈女性〉の〈体〉にはなれず、〈体に連動した〈心(乙女心?)〉もよく分からないからです。
そこでお祖母ちゃん子の僕はお祖母ちゃんにあの世から助けに来てもらいます。駅前に立っているお祖母ちゃんは生前の姿ままです。杖こそ突いていませんが、ちょっと腰が曲がっています。僕は他の人から見れば一人ですが、心の中のお祖母ちゃんと二人でランチを食べて〈男性〉いいえ男〈制〉=右利き優先・中心社会を見つけようと思います。
いつもなら僕はたいてい一人で食べるので、「ラーメン屋」「牛丼屋」「立ち食いソバ屋」が立ち寄るお店の御三家です。
お祖母ちゃんに立って食べてもらうのもしんどいなぁと思ったのでまず「立ち食いソバ屋」はパスして「牛丼屋」と「ラーメン屋」を探したのですが、ふとある事を思い出しました。カウンター席しかなく、テーブル席で対面で二人ゆっくり会話が出来ないのです。しかもカウンターでも「お寿司屋」や「喫茶店」ならば職人さんやマスターとおしゃべりも出来ますが、お昼時の「牛丼屋」や「ラーメン屋」はお店の人は大忙しでとても話しかける雰囲気ではありません。
次に気になったのは丼の量です。「大盛り」でなくても結構な量です。僕はペロリですが、お祖母ちゃんはきついだろうと思いました。「レディースサイズ」があるぐらいですし、最近「某牛丼屋」さんが「小盛り」で女性客を呼び込もうと考えているそうです。
あれっ?お祖母ちゃんが知らぬ間に「妙齢の女性」に変化(へんげ)しています。右手にバッグを左手に買い物袋を下げています。カウンターの上に置くのも椅子の下に置くのもきが引けます。椅子の上はお客さんとお店の人に悪いし、あれっ?お祖母ちゃんのお腹が膨らんでいます。「妊婦さん」?そう言えば椅子は円椅子で背もたれがありません。前傾姿勢で食べるのには問題ありませんが、「妊婦」さんにはきつそうです。じゃあお祖母ちゃんの食べたい物を聞けば早いと振り向くとそこには「女子大生」が…
「女子大生」は別に牛丼でもラーメンでも良いそうですが、両脇を僕も含めてオジサンに挟まれるのは嫌だそうです(泣)。それから猛スピードで食べている「男性」が多いのでその中に入るのは躊躇われるとのことです。なるほど僕も注文して10分以内には完食しますね。
さて駅前やエキナカの「牛丼」「ラーメン」「立ち食いソバ」のお店は別に悪意なく「男性=右利き」優先・中心設計にしてあるみたいです。そして実際に店員さんはともかくお客さんの男性比率は高いのです。僕も何度かお店の中が全員男子だった体験(泣)があります。結局お祖母ちゃんとは「甘味処」のテーブル席であんみつときしめんを食べたのですが(続く)。





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