9月9日(日)イーブル名古屋・中会議室にて名古屋ミーティングを行いました。
今回は、合計8名の参加でした。(MTF当事者2名、FTM当事者1名、トランスジェンダーのお母様方3名、レズビアン当事者1名とお母様1名)
まず、初参加のMTF当事者の大学生のお子さんとそのお母様からのご相談について話し合いました。
現在ジェンダークリニックにかかっているとの事で、今後のホルモン療法のタイミングやSRS(性別適合手術)の詳細について、先生に質問しても解り難いとの事でした。
また、日本で健康保険の適用を受けながら治療を受けた方が良いのか?それともタイで手術を受けた方が良いのか?どちらが良いのかについても迷われているそうです。
これに対して、現在、日本で健康保険が適用されるのは、ホルモン治療していない人に限定される事や、またタイで手術を受けるにもアテンド会社への費用負担が大きい等の問題点もあるので
まずは、GID(性別違和)専門医に直接訪ねるのが良いと言う事になりました。
また、大学在学中に戸籍の性別を変更した方が、就活等でより精神的に安定して臨めるのではないか?との考えもあるそうです。
この考えについても、戸籍を変更する事ではなく、これからどの様により良く生きて行くかを考える方がより大切なのではないか?また、性別適合手術を安易に考えてしまうと、今以上に辛くなる事もあるのではないか?自分自身の決断に責任を持つ覚悟も必要だとのご意見がありました。
次にGIDの低年齢化について話題になりました。
まだ幼稚園や小学校低学年の段階では、男性や女性の意識はないと思うので、親としてはまず、一人の人として育てていくことが大切ではないか。しかしながら親として、現状は受け入れ難いものがあり、もっと早く知っていれば、本人が苦しまなくて済んだのかもしれないとご自身を責めてしまうので、親のケアについても必要だとのご意見がありました。
また、親が、当事者の子どもと向き合う姿勢についてご質問がありました。
当事者は目標があると順序立てて考えたり悩んだりできるので、親はそれに寄り添うだけで良く、悩む時間は決して無駄ではなく自分を見つめるための大切な時間であるとの意見がありました。
他に、最近、名古屋でMTF当事者のお医者様が、LGBT専門外来を開院した話や病院による対応の違いについても話題になりました。
病院の中にはホルモンや手術を進める先生がいるので注意した方が良い事や、他の先生によるセカンドオピニオンが必要とのお話もありました。
今回は、性別違和に関する話題が中心になりましたが、来月は、40代以上の方を対象にした「にじいろフォーティズ」を開催する予定ですので、色々なセクシュアリティの方々の参加も期待したいと思います。