12月9日(日)13時30分~16時30分、兵庫勤労市民センターにて神戸ミーティングを行いました。当日の参加者は11名でした。(当事者のご家族およびご友人6名、ゲイの方1名、バイセクシュアル(パンセクシュアル)の方1名、トランスジェンダーの方1名、アライ(理解者)の方2名)
今回初めて参加されたゲイの方より、転勤の関係で地元に戻った事もあり、これを機会に実家のご両親へのカミングアウトについても考えており、カミングアウトを受ける家族の心境について伺いたいとの質問がありました。
お子さんがゲイのお母様より、お子さんの勉強部屋を掃除している時に、ゲイ関連の雑誌が見つかった事などのエピソードを交えて、母親としては、既に薄々と自分の子供について知っていたとの事。カミングアウトを受けた時、思った気持ちが「もっと早く言ってくれた方が良かったのに」だったそうです。
また、トランスジェンダー当事者のお母様も同じく、子どもの頃からの行動から、薄々と気づいており、カミングアウトを受けた時は、大変だったが、年月とともに理解ができて行くものだとのお話でした。
また、カミングアウトの方法も直接話をするだけでなく、手紙や、SNSの利用など人により様々な方法もありますし、カミングアウトのタイミングも人それぞれです。例えどんな状況であったとしても、親と言うものは子供の幸せを願うもの。決して焦る事もないし、必要以上に不安になる事もないと言うのがお母様方の共通の認識でした。
今回、親子連れで出席されたトランスジェンダー当事者を持つお母様からは、これから小学校へ進学する時、学校へ受け入れ態勢についての話し合いの方法についてどうすれば良いか?との事でした。
これについては、学校に話をしたが、なかなか話がまとまらず市会議員の方にも入ってもらうようにした同じ立場のお母様の経験談や、子どものトランスジェンダー当事者と親御さん向けのサークルでのお話しなどの情報交換が行われました。
子どもがトランスジェンダー当事者の場合、小学校、中学校、高校と進学する度に学校の対応も異なり学校間での連携や情報共有がなかなかと取りにくいと言う現実があります。その一方で、神戸市内の病院での対応が昔と比べて非常に良くなったとの話もあり、これからも少しずつ理解が進んで行くと感じました。
今年は豪雨や台風、地震で関西も大変な1年でしたが、新年で平成時代も終わりを迎え、5月からは新しい時代が始まります。次回の神戸ミーティングも、ちょうど100回目を迎えます。希望のあるお話がいっぱい出来る1年である事をお祈りしたいと思います。(あやか)