師走12月は気忙しく、体調崩しやすい季節柄、今回も参加者15名のこじんまりとしたミーティングとなりました。今回から会場が変更となったのも影響しているかもしれません。初めて参加された方が半数、親子で参加された方もいらっしゃいました。
当たり前の話ですが、親子関係は様々。ですから、セクシュアル・マイノリティの子どもと親の関係性も千差万別です。つなぐ会に来会される親御さんは受容度の高い親御さんが多いですが、その受容の在り方もそれぞれです。頭では理解できる、でも自分の子どもとなるとなかなか受け入れがたく難渋している親御さんがいたり、親の受容度100%、でも子どもがなかなか立ち上がれないケース、元来仲良し親子、でもセクシュアリティについては触れてこなかったとか。お互いに言いたい放題=信頼関係ある親子にもかかわらず、でもお互いに自分の価値観は譲れず、徐々に関係性がぎくしゃくしてくる、ということも多いようです。
親は長年培ってきた価値観をなかなか拭い去ることができない。そんなことをしたら自分の人生を否定するようなものだから ?
でも、この30年ばかりの間の社会の変わりようといったら、一色の世界観から多様性へと変わってきたことを考えれば、親自身も変わらないと時代に乗り遅れてしまうかも!
子どものカミングアウトを受け、今は苦しいもしれません。子どもの将来に悲観的になるのも無理はない。今まで、日本の社会は画一的で堅苦しかったから。
でも時代はどんどん変わってきています。2020年に向けて社会は加速度的に多様化に向かっていくでしょう。その時代に子どもたちは生きていくのです。
親の願いは、愛する子どもに幸せになってほしい。ならば、親は子どもの応援団になりませんか? 子どもをあるがまま受け入れて、子どもの心の平安を守ってほしい。子ども自身の力で人生を切り開いていけるように。
今年もそろそろ終わり。新しい年もつなぐ会は、家族と当事者、友人皆さんの砦です。いつでも愚痴を言いに来てください。情報収集に来て下さい。カミングアウト直後はその現実をなかなか受け入れられないかもしれませんが、親の思いを吐き出して、かつ他の親御さん、当事者の思いを聴いてみましょう。徐々に自分の気持ちも落ち着き整理されていくはずです。当事者の方々も先輩や仲間の語る言葉を聴きながら、生き方の指針を見つけ、あるいは軌道修正をしているようです。みんなで思いを分かち合いながら、まだまだ生きづらい時代の荒波を乗り越えていきましょう。誰もが差別なく幸せに生きられる未来に向けて。
皆さん、良いお年を❣
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