LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

神戸ミーティングの報告(1,2月)

2016年03月26日 | Weblog
ミーティングの報告

①平成28年1月24日(日)
 親だけの会
 普段のミーティングでは当事者、親、支援者などいろいろな人が参加されますが、今日は年に1回ですが親だけに限定したミーティングを行いました。17名の参加があり、ご両親で参加された方も3組ありました。子どもさんのセクシャリティはGIDの人が多かったですが、ゲイ、レズビアンの方もおられました。
 親だけの会の特徴としてはやはり、親のストレートな思いや悩みが語られることだと思います。子どもからカミングアウトされたがどうしていいのか分からない、子どもが自分でホルモン療法を始めてしまったがどう対処したらいいのか、祖父母にどう伝えたらいいのか、周りに相談する人が誰もいないなどそれぞれに切実な事情が話されます。それに対して他の親から自分の経験を踏まえての助言があったり、共感を交えた励ましがあったりと同じ悩みや経験をした親ならではの話が続きます。もちろん事情はそれぞれに違うのでアドバイスがそのまま役に立つことはないかもしれませんが、話を聞いてもらうだけでよかったり、何かちょっとしたヒントがつかめたりする方も多いようです。
 また親だけだったので参加しやすかったと言われる方もあり、今後もこの会は続けていきたいと考えています。

②平成28年2月28日(日)
 年が明けての初めてミーティングだったので、まず尾辻理事長から新年のあいさつがありました。つなぐ会が設立10周年を迎えたことの報告、そのような時に東京の渋谷区や世田谷区、関西でも宝塚市でパートナーシップ条例や要綱が定められたり、文科省より性同一性障害の児童・生徒に対して細かい配慮を学校に求める通知が出されるなど、最近のLGBTをめぐる状況はかなり目覚ましく、10年前と比べると隔世の感があることなどが述べられました。
ミーティングには22名が参加しました。初めて参加された方も4名おられました。両親で参加された方から、子どもからカミングアウトされたがどう対応したらいいのかとの話が出て、それをきっかけにカミングアウトをめぐることが話題になりました。実際に当事者の人で、近々親にカミングアウトしようかと思っているがどのようにしたらいいかとの話もあり、具体的なアドバイスも含めて改めてカミングアウトをする当事者の気持ち、それを受ける親の気持ちが話されました。
カミングアウトについてはいつも話題になる重要なテーマですが、親子の状況が様々な中ではこれといった正解はありませんし、そもそもカミングアウトすることが必要かとの考え方もあります。社会においてLGBTをめぐる状況はかなり改善されてきたとは思いますが、自分のセクシャリティを改めてカミングアウトしなければいけない社会のありようそのものについても考えてみる必要があるのではとの意見もでました。これからもミーティングの中などで皆さんと考えていければと思います。
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