親と当事者、Ally交えての交流会、親子関係が微妙にかみ合わない点を各々シェアしました。
親は子どものセクシュアリティを何故受け入れられないのか?
- 親の世代は男女二元論の価値観の為、男女で割り振られないセクシャリティは理解できない
- かつて同性愛は性倒錯、異常と言われていた時代があり、その感覚が未だ抜けきらない
- 親の子に託する期待値が高く、子の意向を素直に受け入れられない
- 性別不合の感覚に共感が持てない
- 世間に顔向けできない
- 就職できないし、結婚もできない。つまり幸せになれないと思う
では、受け入れた親は何故受け入れられたのか?
- 理解は難しいが、愛しているので受け入れた
- 性的指向は趣向ではないと学んだから
- 子どもの性別に対する絶望的な違和感を、自分事として共感することができたから。
- 拒絶して自殺に追い込みたくない
- 親子と言えども別人格だから
- 子どもの幸せは子ども自身が決めるものだと気付いたから
また、宗教や文化的背景がマイノリティを追い込むことにも話が及びました。
キリスト教国であるアメリカやヨーロッパでは同性愛者への厳しい迫害があり、それに反発して反対運動が盛り上がっていった反面、日本においては宗教的抑圧はないものの、世間という同調圧力が足かせになり、差別と偏見意識がなかなか減らない。また、イスラム圏では同性愛が処罰の対象になる国も有り、そこで生きる当事者は生命の危険にさらされていると聞く。日本でもLGBTQ+の自殺率、自殺念慮率が高いのは、社会からの抑圧による孤立感、生きづらさからくるものと言われています。
自殺念慮だけでなく、セクシュアルマイノリティは抑うつ状態から精神疾患にも陥りやすい。同時に発達障害も加わりWマイノリティ、トリプルマイノリティも多い。この事態を重く受け止め、彼らがこれ以上死に急ぐことのないよう、社会側が環境を整えるべきでしょう。この社会を築いてきた大人たち、親達がそのことに気づき、警鐘を鳴らし間違いを正して、多様性社会の意味を問いただしていきたい。多様性社会とは、一色ではなく、様々な人たちが集まって織りなす社会であり、面倒くさいことではあるけれども、皆で対話し、お互いの違いを理解し、尊重して支えあう社会であると。 M