【第1部】
伽羅先代萩
竹の間の段
御殿の段
政岡忠義の段
床下の段
新版歌祭文
野崎村の段
釣女
4月文楽興行です。今回は昼夜通しで見てきました。
私の観劇スタイルは、「1等じゃない」「床本買わない」「イヤホンガイド借りない」のないない3点セット。
けっして理解力がある訳ではない。単にケチなだけです、はい。
2等は2300円ですしね。でも、全席均一料金のときはなるべく前を取りますが。
そんなもんで、ぼーっとしている間に話がすすんで「はて?今のお方はどなたやったかいのぉ?」となること多々でございます。
しかも、予習してもあんまり覚えていないので、終わってから復習して「ああ、そういうことやったのか!」となること多々。
今回は昼に子どもなぶり●し、夜に首く●るという衝撃の描写がありまして、“ほへええ”と思っておりましたが、帰宅後じわじわともう一回同じ演目見に行きたい。
復習の結果思っております。
(人形やからというのもあるんかも知れませんが文楽では時たまスプラッタな殺戮場面があったりします。
う~む、昔の人って激しかったのね)
1部は演目が多かったこともあって、大夫さんも沢山でておられました。
「伽羅先代萩」は、大奥の中のお話で、乳母が殿様の息子が毒殺されないようにと自分が作ったもの以外は食べさせないようにしていたんですが、うまいこと言うてお菓子を持ってくる人がおったんです。これを断ったらその上の人のメンツをつぶすし、食べさせたらおそらく毒…。
そんなところに駆けよってお菓子を食べたのが乳母の幼い息子。憐れ息子は毒に苦しむのですがそれを仕向けた悪の化身が毒のことを気づかれないようにとえらい人からのお菓子を先に食べた罰と乳母の前で殺してしまいます。
顔色ひとつ変えなかった乳母は「なあんだ、殿様の息子と自分の息子を取り替えていたのね、隅に置けないヤツ」と悪の組織に勘違いされるんですが、その後ひとりになったところで亡きがらを抱きしめて慟哭…。うう、苦しい←私の心の声。
ここの大夫さんは複数の方が登場者それぞれになって語る手法で、咲寿さんが殿様の子ども担当なんですが、かわいいんですよね~。
この後の“床下の段”は、不思議な展開で(歌舞伎をなぞっているらしい)それは必要なんか?!と一瞬思ってしまいました。ああ、初心者の戯言です!!
急に展開が変わって床下で、はじめてでてきた登場者同士で闘いを繰り広げるもんですから何が何やら???
こういうもんなんですね。不勉強でございました。
ここでの衝撃はネズミの着ぐるみ…。人ほどもあるネズミとは本当に人が入ったネズミでした。いえ、ナカノヒトナドイナイッ!
ここの大夫さんは相子大夫。まさに怪演というのがぴったり。短い間で印象強し。
鼠以外の人形使いは玉佳さんと幸助さん、お二人の気合の入った戦いが見所です。
文楽に逢う 【伽羅先代萩 政岡忠義の段】
こちらで写真見られます!玉佳さん、いい写真!!
さて、長くなるので日記を分けました。