神様のカルテ (小学館文庫) | |
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すみません。今更読みました。
ほほぅ。作者は医者。今、35歳。大阪出身で信州大学卒の作家と言えば、仁木英之さんも。
夏目漱石かぶれの浮世離れした若い医者が主人公です。
地元に頼られる医療の現場である病院。
そして、最先端医療を学べる大学医局。
どちらに進む(残る)も選べる若い医師が周りの人間や病院、患者との関わりの中で
歩んで行く物語でした。
『ぼっちゃん』のオマージュ?登場者のキャラクターがそんな感じ。
死にゆく患者さんとの淡く、また濃い時間が物語として立ち上がってきます。
どう死にたいのか?
「死」が遠い存在ではなくなるのは、誰かの近しい人の亡くなり様を聞くときでしょうか。
読んでいて何度か胸が詰まりました。
ただ、奥さんのキャラはともかく喋り方が…。